最終更新日:2019/01/10
患者様へ伝えたい事
今、腰痛や肩こり、膝痛や神経痛といった症状でお悩みの患者様へ。
その症状、疾患には必ず「原因」が存在しています。そしてその原因は殆ど「日常生活」の中に潜んでいます。
「結果」として出てきた症状は「原因」として生活の中に潜んでいる何かを見つけ出し、そこに変化を与える事で変わっていきます。
「原因が思い当たらない」という方はTVを消し、雑誌を閉じて「何気ない日常」をもう一度振り返って見てください。
「無い」のではなく「見えていない」だけなのです。
何処かのタイミングで「あ、ひょっとしてこれか?」と感じる何かに気付くはずです。
そして、その直感は大体正しいものです。
このページの内容は「その症状を克服する為のコツ」についてです。元ヘルニア患者の私が「今、悩んでいる人」に向けてまとめました。
「何とか自分で改善したい」と考えている患者様は是非、参考にしてください。自分にできる事をやり切る事はとても大切です。それで改善すれば万々歳です。
自分で頑張ってきたけどどうしても駄目だった場合、自分ではやはり不安だという場合、回復までの最短距離を走りたいという場合は専門家である当院にお気軽にご相談下さい。
院を活用するのは「自分が必要だと思った時」こそがベストタイミングです。
目次
- 「痛みから解放されたい」その願いを叶えるには「因果関係」を把握する事です
- 人間の身体はダムと良く似ています。
- 社会から一旦離脱する覚悟も時には大切です
- 会社の心配も大事だが、自分の人生が何より大事です
- 身体が壊れた時くらい「自分中心」で決断をしましょう。
「痛みから解放されたい」その願いを叶えるには「因果関係」を把握する事です
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」とは孫氏の言葉ですが、腰痛や膝痛、肩こりといった不定愁訴は間違いなくそれが当てはまります。
- 症状や疾患を理解する事 [彼を知る]
- どうして今の状態が起こったのかを振り返る事 [己を知る]
- 起こった原因を消し込んでいく [百戦危うからず]
これは不定愁訴に限らず、疾病と呼ばれるものは全て当てはまる基本的なセオリーです。どんな特効薬があろうと、このセオリーを越える「根本対策」は存在しないでしょう。
人間の身体はダムと良く似ています
人間の身体はとても我慢強いですが、一度壊れてしまうと今までの耐久力が嘘の様に一気に崩れていきます。
まさに決壊を迎えたダムそのものです。
亀裂が入るまでは辛抱強く耐えますが、一度亀裂が入れば後は一瞬です。今まで耐えてきた負債が濁流となって押し寄せてきます。
身体に起こる症状はダムから漏れ出した水のようなものです。放置しておけばどんどん大きくなり最後は深刻な症状を引き起こします。
そうなるともう誰にも止める事はできません。
まだ身体が決壊を迎える手前の人は今、この時から自分にできる事をして身体を守りましょう。既に決壊を迎えてしまい、今正に日常が破綻する程の症状に悩んでいる患者様はダム(身体)の修理ではなく溢れ出る水(症状)を捌く事に集中しましょう。
無理に元に戻そうとすると逆効果です。余計に被害が大きくなってしまいます。今の自分を受け入れ、分析する事で「今、現在の自分」を冷静に受け止めてください。
- 今の自分にできる事
- 今の自分にできない事
それを見極める事が「日常を取り戻す大きな第一歩」となります。くれぐれも「私は全然大丈夫だ!」と強がって身体を酷使しない事です。無理を通した結果、本来なら避けられたはずの「手術」という道を招いてしまった人もいます。
社会から一旦離脱する覚悟も時には大切です
身体に異変が起こった時、私たちはどうしても「社会中心」に物事を考えてしまいます。
- どうやって会社に行こう
- どうやって学校に行こう
- どうやって家事をしよう
身体が壊れても「いつも通り」の明日を送る事前提で考えるのです。それは「風邪」の場合は通用しますが「ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」「ギックリ腰」等の場合は当てはまりません。
ロキソニンやボルタレン等の痛み止めを服用して乗り切ろうと頑張ると、本当の地獄を引き寄せるリスクを自分一人で背負う事になります。院長は自身の経験から言ってそれは絶対にお勧めできません。
冗談ではなく人生が掛かってくる場合もあります。
これは決して大袈裟な話ではありません。
- 会社の為にと頑張って結局は身体を壊して退職をした人が大勢います。
- 試合の為にと頑張って結局は身体を壊して引退をしたアスリートが沢山います。
「迷惑は掛けられないから」と責任感で身体に鞭打ち頑張った結果、残ったのは動かない身体と自己都合の退職、更には労災を認めない会社。こんな現実が今も日本にはあるのです。
「明日の心配」をする余り「1年後の自分」に意識を向ける事ができなくなっている患者様がとても多いです。
「明日の自分」の事よりも「1年後の自分」の事を考えたうえで、場合によっては「休職」等の選択肢も頭に入れておくべきです。
会社の心配も大事だが、自分の人生が何より大事です
身体は資本、健康は資本です。身体が満足に動くのであればお金は幾らでも取り返せます。でも、自由の利かない身体になれば思う様に働く事すらできなくなるのです。
もし、その腰痛や首の痛み、膝の痛みなどが
- 「何かがおかしい」
- 「いつもと何かが違う」
そう感じた場合は身体の回復を最優先にしてください。手の離せない仕事がある場合は必ず身体と相談しながらやりくりをしてください。「代わりが居ない」という言葉は都市伝説です。どんな組織でも「替えの利かない人」が実際に今日飛んだとしても大混乱が起きるのは数日だけです。
組織は徐々に「その人が居ない状態」に順応していき、次の「替えが利かない」とされる人が生まれます。環境に柔軟に適応していくのが組織というものなのです。
この「都市伝説」に振り回された結果、身体の声を無視して大爆発を招く患者様が非常に多いです。特に働き盛りの世代には。「代わりが居ないから」と必死に踏ん張り、身体を壊した後に「自分がいなくても回っている会社」を見るのは本当に辛い事です。
「自分の存在って何だったんだろう」と心を病むケースも少なくありません。悲しいかな、会社はこちらが思っている程に社員の心配はしてくれません。そんな余裕すらないからです。
自分の身体を一番心配してくれるのは結局は自分自身です。
後は恐らく母親だけでしょう。私達の身体はとても素直な上に大事に使えば一生ものです。粗末にせずに大切に扱ってあげてください。
身体を実際に壊した院長から言える事は、絶対に「会社」よりも「健康」の方が大切だという事です。
身体が壊れた時くらい「自分中心」で決断をしよう。
日本人はとにかく真面目で「迷惑」になる事を避けようとします。これが日本全体に慢性症状を広めていると言っても過言ではないでしょう。身体は前々から異常のサインを知らせているにも関わらず
- 自分一人で背負い込む。
- 自分が辛抱すれば全体は回ると考える。
- 痛み止めで乗り切る
そして限界を迎えた身体が大爆発をする。日常が一変する。そこで初めて慌てる
まさかこんな事になるなんて。。。と
これは日本人の王道パターンです。更に身体が壊れてもなお「組織」の心配をするのが日本人です。
- 「皆に申し訳ない」
- 「何とか早く復帰したい」
- 「休んでいると迷惑になる」
こんな時くらいは自分中心に物を考えましょう。下手をすれば人生に関わるのですから。
繰り返しになりますが、仮に職を失っても「身体が動く」なら何とでもなるのです。「身体が動かない」になると職を探す事すらできなくなります。いい仕事が見つからないのではありません。
ハローワークまで辿り着けなくなる身体になるのです。
そんな地獄を経験した人を沢山見てきました。院長もその一人です。私達が経験したその領域まで来る必要はありません。その手前で引き返してください。
その為には身体に異常が起こった時には「自分の身体を最優先」にして自分をコントロールする事です。会社は仕事をしっかりしていれば文句は言いません。「仕事はしっかりこなすから」という前提で会社と「働き方」について交渉してください。
自分の人生は自分のもの。自分でしっかり手綱を握りましょう。