手・腕の痺れ
主な原因は血流障害
痺れがあっても慌てない事
胸郭出口症候群について
アスリートに多い印象がある症状です。
- 手の痺れ
- 指先に力が入らない感覚
- 肩全体が重だるい
痛みがある訳ではないけれど、明らかに何か「ボンヤリ感」が腕から指先にかけて「漂う」様な感じ。それが胸郭出口症候群の特徴です。
主な要因は「血流障害」
胸郭出口症候群を引き起こす主な要因、それは「血流障害」です。
胸郭出口と呼ばれる部位は元々がとても狭く、そこが猫背気味の姿勢になると更に狭く上から圧迫されます。その結果、胸郭出口を通る神経・血管もまとめて圧迫される事になり、最終的には血流障害へと発展。血液不足となった筋肉や神経が悲鳴を上げる形で発症です。
胸郭出口が血液の流れを滞らせてしまう事が原因なのです。
中には「牽引型」といって斜角筋などの首の筋肉が引っ張られる事で神経までが引っ張られてしまい「感覚鈍麻」や「痺れ」が起こる場合もあります。こちらは「なで肩」の人に多いです。海外の人に多いイメージですね。日本人は「圧迫型」が圧倒的に多いです。
身体に何が起こっている?
胸郭出口症候群の患者様の身体には共通点がよく見られます。
- 肩に力が入っている事が多い
- 神経質な性格
- 猫背・円背
- 巻き肩
- O脚傾向が強い
- 呼吸が浅い
他にも色々ありますが、多くの方は上記の共通点をお持ちです。言いかえると「胸郭出口を閉じてしまう要因」と言えます。
胸郭出口が狭くなって圧迫を受けるのは「結果」に過ぎません。結果に対しての働きかけは対処療法となります。そうではなくて「因果関係」を紐解き「原因」の方から切り込んでいく事が必要です。
その場の結果を優先するなら、鎖骨を引き上げれば症状は改善します。暫くの間は。
根本的な改善を目指すのであれば、全身からのアプローチと段階的な身体の作り変えは外せません。
俊カイロでは何をするの?
胸郭出口症候群の場合、当院は「全身調整」を行います。
俊カイロではもう「毎度おなじみ」となっている全身調整です。
胸郭出口症候群を何とかしようとするのではなく、胸郭出口を狭くする「身体の不自然」を「自然な身体」へと整えていく事を目的とします。
人の手で外から強制介入をすべきではありません。内側からゆっくりと整う様に道筋を立てていく。それが最も自然な流れであり、身体と脳がスッと受け入れてくれる方法だからです。
「科学」に裏打ちされた「お婆ちゃんの知恵」で身体を整えていきます。
臨床を見てきた乾燥
胸郭出口症候群に関して、臨床を見てきた限りでは「姿勢」と「運動習慣」で十分に改善していく人が多いという印象です。
パソコン作業等は胸郭出口を狭くする代表的な生活習慣です。とはいえ、仕事を辞める訳にはいきませんからその習慣を削る事もできません。
そんな時は「1日積み重なった負担を、1日1回抜いてあげる」という事で対応すると良いでしょう。
パソコン作業の負担を最小限に、と頑張る人が多いです。ですが「座る」という行為と「キーボード」という行為はそれ自体がもう不自然で人間の身体全体に小さな負担を積み重ねていきます。
避けられない負担なのです。
避けられない負担は受け入れ、その負担を1日1回リセットしてあげるケアタイムを設ける事。それだけで狭くなった胸郭はホッとリラックスして広がります。
人間の身体とは案外、そんなものなんですよ。
手術は最後の手段に
胸郭出口症候群は内視鏡による手術も選択肢にあります。
- 第一肋骨切除
- 斜角筋切離
どうしてもやむを得ない場合はあると思いますが、可能な限り手術は避けて下さい。上記の処置を行った後に「手術前と同じパフォーマンス」を期待するのは無茶な話だと思います。
とにかく「今、できる事」の中でも自然な取り組みから始める事。それでもダメだった場合に改めて手術という選択肢を検討する事をおススメします。
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