肩こりは血液循環
四十肩・五十肩は
関節のリモデリング
※画像引用は:カパンジー機能解剖学からです。
四十肩・五十肩について
四十肩・五十肩については諸説あるのが現状ですので、ここでは当院の考える「四十肩・五十肩」についての解説となります。
加齢現象ではない
まずはっきりとさせておきたいのは、四十肩・五十肩は加齢現象では無いと当院では考えています。加齢現象で片付けるにしては余りに「個人差」があり過ぎるからです。
四十肩・五十肩を起こす人は殆どの場合で「運動不足」が日常化しており、特に腕~肩を上げる習慣自体が日常にありません。つまり「日常で使う腕の可動範囲」がとても狭いのです。
私達人間の身体は「使わないもの」はドンドン切り捨てていきます。その結果、狭くなった可動範囲内で肩の窮屈さを感じ、無理に動かしたりした結果「骨棘形成」等が始まり起こった現象。
それが四十肩・五十肩であると認識しています。
- 運動不足による廃用性萎縮
- 狭くなった可動範囲で無理に動かす
- 負担の重なった関節部で石灰化(骨化)が始まる
- 強度は上がるが可動範囲が更に狭くなる
これが四十肩・五十肩の無限ループであり、徐々に可動範囲が狭くなるメカニズムだと考えています。
加齢でなく、運動不足と無理な運動の複合的な障害なのです。※当院の考えでは。
なってから対応できるものではない
石灰化・骨化は徐々に始まり徐々に進んでいく生理的な反応です。私は「環境適応」と考えています。
それが起こり始めたという事は、それ以前にずっと「不自然な偏った負担」がその関節周辺に掛かり続けていたという事です。
時間を掛けて動き出した変化に「即・その場で対応・解決」は不可能です。肩こりとは全く別物だからです。
じゃあ改善は不可能なのか?
ここで「そんなことはない」と断言する専門家を私は信用しない。
私が考える四十肩・五十肩とは「石灰化(骨化)」という不可逆的な変化が起こるものです。その結果として起こる可動制限を「必ず改善させる」と断言できる存在は神しかいません。
一方で正直に伝えてくれる施術家は問題ありません。
- 「やってみないとわからない」
- 「やれることはまだ残っている」
- 「チャレンジする価値はある」
こう返答できる専門家は「嘘のない」信頼できる人間だと私は思う。
繰り返しになりますが四十肩・五十肩は筋肉や神経系の問題とは少し異なります。
- 「なった時点でもう骨の変化は起きている」
- 「既に肩の環境は変わりつつある」
実はとても厄介なものなのです。
じゃあどうするの?
俊カイロで行う四十肩・五十肩への対応は「全身調整」です。
四十肩・五十肩を起こしている肩関節には何かしら問題が必ず起こっています。問題がなければ四十肩・五十肩は起こりません。
- 巻き肩になっている
- 脇を引き締める癖がある
- 肩を寄せる癖がある
- 背骨が固定を起こしている
これ以外にも沢山ありますが、そういった全身性の問題が巡り巡って肩関節の運動制限を生み出し、不自然な動きが日常的になった肩関節では石灰化(骨化)が生まれます。
「外科的な方法以外では元には戻せない石灰化」
当院ではこの石灰化(骨化)はアプローチ対象外です。外科処置が必要となります。
では当院は何処にアプローチをするのか?それは「肩関節を含めた関節運動」になります。