スタンディングデスクという選択肢
バランスボールに続く「オフィスでの腰痛予防」として登場したのが「スタンディングデスク」と呼ばれる「高めのデスク」です。
オフィスワークでの腰痛は「座っているから起こる腰痛」です。そこで「座らなければ腰痛が起こり必然が失われる」とばかりに登場した「立つ机」だった訳です。
これは理に適っていると思います。作業効率に響かないのであればドンドン導入すべきです。
直立の姿勢を維持できる時間が長ければ腰には良い
スタンディングデスクは「座って腰痛が起こるなら座らなければ良い」という実にわかりやすい理屈で生まれた商品ですが、確かにその通りではあります。
疲れる、しんどいという体力的な話は別として「立ち続ける」という事は腰痛とは無縁です。
ただしそれには色々な諸条件がありまして、そこが無視されているのが問題です。
腰痛予防には以下の条件を満たす必要がある。
- 踵の高い靴は履かない(ヒールなんて駄目)
- 無理に背筋を伸ばそうとしない(綺麗な立ち姿をイメージしない)
- 重心はしっかりと両足の間に置く(休めの姿勢で作業をしない)
最低でもこれだけは意識しておかないと腰痛は勿論のこと「腰痛」以外の症状が出てくるはずです。特に股関節周りの症状など。
スタンディングデスクは「座る」という腰に負担のかかる姿勢から解放してくれる優れた道具だと思います。ですが、腰痛の原因となる要素は「座る」という行動以外にも色々とあります。1つだけ対処したから腰痛が予防できるという訳ではありません。
そこを履き違えてしまうと思わぬ腰痛や股関節痛に襲われてしまう事が出てきます。
施術と同じで「ピンポイント」で狙ってどうこうなるものではないのです。必ず全体を見て取り組むようにしましょう。
道具は「売り手」の使い方がベストとは限らない
日本人はとても真面目なので「売り手の提案する使い方」を徹底します。それ以外の使い方は「間違っている」とすら感じています。
その感覚をまずは捨てましょう。
道具は「売り手」が使い方を決めるものではなく「使い手」がその使い方を決めるべきものです。使い方一つで道具は輝きます。
スタンディングデスクにしても「腰痛を予防できる!」「腰痛を防げる!」という非常に曖昧で抽象的な部分に惹かれて使っている場合はその効果を中々実感できないかもしれません。
もう半歩だけでも目的意識を掘り下げて、その目的の為にスタンディングデスクが最適だと判断ができた時こそスタンディングデスクは最大の効果を発揮してくれます。
- 何故、スタンディングデスクが必要なのか
- 何故、スタンディングデスクでないと駄目なのか
そこが説明できれば迷わず買いです!
通販でも普通にあります
スタンディングデスクは昔程の品ぞろえはありませんが、今でも普通にネット通販で買えます。
最初はお試しでもありますので安くて手軽なサイズのものから入るのが良いでしょう。「いける!」と感じたらそれなりに立派なものを導入すれば良いのです。