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炎症についての備忘録

炎症について

炎症とは何か?

生体内外のある種の刺激によって細胞が傷害を受けた場合に、事態に対して血管系および組織が、障害を受けた組織を修復させようとして起こる生体反応

いわゆる治癒反応の事ですね。宿主側の防御反応とも言います。

その他の炎症について

サイトカインによって引き起こされる反応を「全身性炎症反応症候群」と呼ぶ。略称はSIRS。「炎症」と呼ばれるものはこれに該当すると考えて良いはず。

その特徴は以下の通り

  1. 体温が36度未満か38度以上
  2. 脈拍が90回/分以上
  3. 呼吸数が20回/分以上、または動脈血二酸化炭素分圧が32㎜Hg未満
  4. 白血球数が12,000以上、もしくは4,000以下、または未成熟細胞が10%以上

SIRSとは正に生体の防御反応である。

どうやったらSIRSが起こる?

基本的には侵襲や感染等によってサイトカインが誘導される状況になった場合に起こる。

多臓器機能不全は炎症の延長

多臓器機能不全(MODS)や多臓器不全(MOF)は炎症の重症化・終末像と言えます。

炎症の基本的な対策

炎症に対する基本的な対策は主に二つ

  1. 適切なエネルギー補給
  2. 循環動態の安定(血液を巡らせる)

薬は基本的に全て「対処療法」となる。根本療法は存在していない。

人の持つ防御機構

人は炎症が起こるまでに複数の防御機構を備えている。

  1. 皮膚・粘膜
  2. 消化管の酸・大腸内のフローラ
  3. 血管中のリンパ

何段階にも渡って防御機構が成立しており、互いに支え合っている。

 

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