【最終更新日:2019/01/06】

格闘技と選手生命7 ~腰椎は気合いで守る!腹横筋とその役割~|Dr.Fの格闘クリニック

実は、この事実が医学的に証明されたのはそんなに昔の話ではありません。

医学の世界で、全身の筋肉に電極をつけて筋電図を測定し、大きな出力を行う運動の際、どこがどのように収縮するかを調べたところ、腕を動かす時、腕の筋肉がいちばん最初に収縮するかと思ったら、腕の筋肉の収縮に先行して、腹横筋が収縮した。脚においても、脚の筋肉よりも先に腹横筋が収縮した。

これはどういうことかというと、

【人間は大きな筋力を発揮する際、まず腹横筋を収縮させて腰椎の安定化をはかり、それから大きな筋力を発揮する】、という順番があることが証明されたということです。

【参考:上肢において0・03秒前に、下肢において0・11秒前に腹横筋の収縮が起こると、円滑に動作を行う事ができる(Hodges、1996)】

腹横筋収縮に伴う圧の上昇が腰を安定させるから、大きな力が発揮できる。腹横筋をしっかり収縮させるためには、腹式呼吸で息を吐く、腹の底から声を出すことが有効と考えられます。しっかり声を出せるって、腰痛予防のため、力強い動きの遂行のため、この両面からも非常に大切であることがおわかりかと思います。

引用元: 格闘技と選手生命7 ~腰椎は気合いで守る!腹横筋とその役割~|Dr.Fの格闘クリニック.

return top