キネティックチェーンの説明用に使う模型です。人体は代償性だ!人体は全身が連動している!と口で言っても中々理解できない場合が多いのでこの模型が登場します。
テンセグリティー構造とは正に人体
テンセグリティ構造はざっくり言うと「張力で支えあった構造物」です。上記の模型はゴム紐の張力で互いに支えあいバランスを取っていますが、人間の場合はこれが筋肉に該当します。
そして何処か1つのパーツを引っ張ろうとすると全体が変化してバランスが維持されます。この1カ所に加わった刺激に対して全体でバランスを取ろうとする仕組みこそが「キネティックチェーン」そのものです。代償性ともいえます。
何が言いたいかというと「人間の身体は全員野球」という事です。
ゲッツーを取る時の内野陣を想像してください。上から俯瞰してみるとわかりますが、打球という刺激に対して内野陣がピッチャー含めて全員一斉に動き出します。与えられた状況に対して全員が互いを補い合って動くのです。見ているだけの選手は一人もいません。外野陣ですら万が一の失投に備えて動きます。
私達は「腰痛」「肩こり」「坐骨神経痛」など、自覚できる患部にばかり目が向かいますがその刺激に対して身体全体は反応しています。ただ痛みや痺れが出ていないだけで「本来の状況」には無いのです。
そして症状を改善させて再発を防ぎ、より高いレベルの健康を得る為に必要な事は「患部を含めた身体全体を本来の状態に戻すという事」なのです。
テンセグリティ構造を受け入れられたら健康レベルは上がる
人間の身体はテンセグリティ構造でありキネティックチェーンによって支えあっている。この事実を理解できれば間違いなく健康レベルも競技者としてのレベルも1段階上に上がります。身体に対する認識が変わるからです。
本来の身体の構造を理解できれば働きかけもより正確になります。当院のHPで良く出てきますが「正しい知識は正しいアプローチに繋がる」という事です。
アプローチの質が上がれば症状の回復は早くなる
人間の身体の基本構造を理解できれば自宅でのアプローチの質が上がります。そうなると悩んでいる症状の回復も早くなります。
- 腰痛
- 肩こり
- 坐骨神経痛
- 椎間板ヘルニアからの痺れ
- 脊柱管狭窄症の諸症状
- 変形性股関節症
- 変形性膝関節症
病院で診断された診断名が何であってもそこは気にしなくても良いです。ウィルスや細菌による感染症や腫瘍などによる症状でない限りは改善速度は速くなります。
それは「身体が望むアプローチに近付いているから」です。