【最終更新日:2025/04/21】

院長の椎間板ヘルニア物語

4.徐々に症状が変化していく

症状が1㎜も変化せず迎える1週間。

金曜まで仕事がビッシリだったので泣き言を言う訳にもいきません。地元の大阪出張が続いていたのが不幸中の幸いでした。

幸い走ると響く痛みはあるものの、歩く分には特に痛みは出てきません。座っていても特に痛みやだるさもありません。

「これなら勤務中は持ちそうだ」

そう思って打ち合わせに向かった院長でしたが、甘かったです。

昼頃から徐々に腰が疼くようになってきました。痛いわけではないけれど、同じ姿勢を保つのが辛くて仕方がない。

「痛み」で辛いというよりも「だるさ」で辛いという感じでした。

打ち合わせ中も何度も座りなおして凌いでいましたが、最後の打ち合わせの頃には良くわからないボンヤリとした感覚が腰に残っていたのを覚えています。

でも「痛い」という感覚は特になく、それがまた判断を鈍らせます。

「痛くはない」のです。

明らかに「何か変」な違和感があるというのに逃げる心。

「あと〇日で週末だ」

もうその時はそれだけを考えて凌いでいました。

「週末に休めばきっと良くなる」と信じて。※全く変化が無かった事を意識から追い出す

まさに「縋る(すがる)」とはこのことです。楽観的・希望的観測に縋ろうとする。可能性に賭けようとする。

この時点で頭では気付いていたと思います。

「何か大変な事が起こっているのかも」

疑いようのない、この事実に。

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