19.変化もなく1か月。遂に観念する
腰が軽くなる一方で、全く変化しない「ビリビリ」との共同生活もはや一か月。
会社側も「流石にそろそろ出てくるだろう」という意見がチラホラ出てきました。
でも腰のビリビリは全く取れていません。
試しに出勤をチャレンジしてみたところ、自転車にまたがろうとした途端に背中を反ってしまい悶絶。
背中を丸めて歩くのは実に恥ずかしいので流石に無理。
行くなら先輩の車に乗せてもらうしかないが、車のシートの乗り降りが地獄。更には出社後の机に座りっぱなしは依然としてキツイ。
どうしよう。
でも会社の言う事は真っ当だ。
そんな状況に追い込まれた時に「もう逃げても駄目だな」と観念しました。
自分の我儘でこれ以上迷惑はかけられない。ヘルニアならヘルニアで向き合うしかないんだよなと。
1ヶ月間逃げ回っていた男が遂に病院に向かう決意をしました。
1カ所目、レントゲンと湿布で返される
意を決して向かった近くの整形外科。
- お尻から下のビリビリが酷い
- これ以上背中を反れない
- この角度から症状が出始める
ありとあらゆる事を説明しました。
そこでされたのは
- レントゲン検査
- 前屈の検査
- 腰をトントン叩く
こんな感じ。
そしてレントゲン画像を見て「少し狭いけどそこまでじゃないな。湿布出すから様子見て下さい」というもの。
僕は何かしらの解決策を示してもらえると思っていたので、ちょっと肩透かしを食った感じでした。
「駄目だ、何も前進していない。様子を1ヵ月見て今ここにいるのに」
と思い、別の病院へ向かう事にしました。
2カ所目、全く同じパターンで湿布だけが溜まる
2件目は少し大きめの病院にしました。ヘルニア特化型の先生だそうです。
- お尻から下のビリビリが酷い
- これ以上背中を反れない
- この角度から症状が出始める
1軒目の病院での診察結果を報告、更には1軒目と全く同じ説明をして臨んだ診察でした。
そこで僕が受けた診察は
- SLRテスト 陰性
- 前屈検査 陰性
- 腰をコンコン
- 左右1台ずつの体重計に乗る
- レントゲン
「ヘルニアではなさそう。湿布を出すから暫く様子を見てください」
これデジャブか?
1ヵ所目と見事に同じ対応でした。
僕はここで気付いたのです。
僕は診断名が欲しいのではなくて「解決策を示してほしいんだ」と。
こうしましょうという提案が全く無いので自分の中で何も前に進んでいないのです。
問題を把握して、仮説を立てて、検証をする。いわゆる「PLDC」のサイクルが全く成り立たない「様子を見て」という判断に不満が募っていたのだと思います。
「様子見で変わらないから病院を頼っているのに」
やっぱり沸き上がった感情は1軒目と同じでした。
3カ所目、どでかい総合病院へ行く
もう個人院は止めよう。
そう思ってタクシーで地域で一番大きな総合病院へ向かう事にしました。
ここならMRIもあるし大丈夫だろうと。
この時点で僕が知りたかったのは「自分は何の病気か?」というよりも「どうすればこの状態を脱する事ができるか?」でした。
「How to」が知りたかったのです。
※「How to」を知るには「何が起こっているか」を知らないと駄目なんですけど。。。
そして、総合病院に向かった院長はそこで幾つかの関門に出会いました。