椎間板ヘルニアに負けないように。
椎間板ヘルニアは「取り返しのつかないもの」という認識が世の中には何故かあります。
院長自身も発症時は色んな言葉を頂きました。
- もう手術しかないな
- 一生爆弾を背負っていくんだね
- もう運動とかできないんでしょ?
ヘルニア発症で衝撃を受けていた院長に対して「追い打ち」にしかならないこの言葉の数々。僕は本当に不安になりました。
でもこれが「一般のヘルニア観」でした。今から10年近く昔の話です。
今なら言えますが「皆、ヘルニアも神経痛も良く知らない」だけなのです。知らないから何となくのイメージでサラリと言っていただけです。
- 知れば怖くも何ともないのがヘルニアであり神経痛です。
- 怖い・不安になるのは「知らないから」に他なりません。
「ヘルニアは克服できる」という事だけ先に覚えておいてください。
寝てるだけで改善するものではないですが、余程の重症でない限りは自分の取り組み次第で元気を取り戻せます。
「なった時点で諦める」という事だけは絶対に避けてください。
椎間板ヘルニアを克服するには「腹圧」が重要です。
椎間板ヘルニアはシンプルに表現するなら「腰痛の王様」みたいなものです。腰骨に掛かる負担が椎間板の許容上限を超えた瞬間にヘルニアが発症します。
この場合、ヘルニア自体をどうこうする事よりも「腰に集中している負担」を軽くすることが症状の改善に直結します。
【目的】:「腰の負担を軽くする」
↓
【方法】:「腹圧を回復させる」
↓
【結果】「ヘルニアが起こる理由が無くなる」
という事です。
- ヘルニアを起こす人は例外なく「腹圧」が抜けています
- 「腹圧」が抜けているから腰に負担が集中しヘルニアが起こります
- 「腹圧」が戻らない限りは腰の負担は軽くなりません
- そこで「腹圧」を回復させて腰の負担を軽くすることを最優先にします
- ヘルニアはともかく、症状はこれで改善していきます
椎間板ヘルニアを起こした場合「飛び出した髄核=ヘルニア」にばかり意識が向く人も多いですが、意識を向けるべきは「自由を奪っている症状」です。
ヘルニアがあろうがなかろうが「症状が取れれば取り敢えずはOK」という気持ちの切り替えをしっかり行いましょう
とにかくヘルニア克服の第一歩は「腹圧の回復」にあります。
はじめに現実を正確に受け入れましょう
椎間板ヘルニアを起こした患者様は誰もが心に期待する事があります。
「椎間板を元に戻せないかな」と
結論から言いますと一度ヘルニアが起こった椎間板は元には戻りません。
クッション材としての耐久強度は落ちます。
またヘルニアの飛び出しの具合が変わる事は普通にありますが、傷ついた繊維輪軟骨が綺麗に再生するという話は聞いたことがありません。
人間の身体は基本的に「元に戻ろう」とする力は働きますが「発症前と全く同じ状態に戻る」という事はまずありません。
「可能な限り元に近い状態」へと戻してくれると考えてください。
大切なのは「発症前」より良い状態に身体を作り替える事
当院では「元の椎間板に戻したい」と「神様以外不可能な事」に拘る患者様に伝えている事があります。
傷ついた椎間板であっても、身体の状態を発症前よりステップアップさせることは可能
こういう事です。
椎間板ヘルニアが起こった時点で
- 「元気になっても起こる前より下の状態なんだ」
- 「私の身体はもう終わった」
と絶望に追いやられる患者様が非常に多いです。
それは完全な勘違いです。
ヘルニアが起こったのは身体との向き合い方が少し猥雑だったからに過ぎません。要は身体の使い方を知らなかっただけなのです。
多少の組織の損傷があろうと、身体を使いこなした場合の人間のポテンシャルはそれはもう凄いです。
当院ではヘルニア発症前より身体が軽くなったと人生を謳歌される患者様は沢山います。
大切なのは「これからどう身体と向き合っていくか」です。
ヘルニアになった時に考えるべき事は2つだけです。
- 今までの身体との向き合い方を見つめなおす事
- これからの身体との向き合い方を再構築する事
これだけで十分です。
ヘルニアを防げなかった自分を責めるよりも、新しい自分を再構築する方向へエネルギーを向けましょう。
それで大復活を果たしたヘルニアの先輩は沢山います!
吹田市千里丘で椎間板ヘルニアと診断をされた皆様へ
当院では椎間板ヘルニアと診断をされた方が元気を取り戻す為に来院されています。
施術によって症状を改善するというよりも、施術を通して自分の身体の特徴を把握し、自分の身体を使いこなす為の練習をするようなイメージです。
勿論、施術によって症状を改善させる事も同時に行います。
- 施術を通して症状を改善させる事
- 症状が出てこない身体を作り上げる事
- 症状が出てこない身体の使い方を覚える事
これが一通り完了したならもう自分で身体の管理ができるようになります。
耐久力が落ちている椎間板であってもそれをカバーする身体を作れていたら特に気にすることはありません。
「あ、危ない」という時は身体はきちんとメッセージを送ってきます。それを感じる事ができる状態なら何も心配はいりません。
- ちょっと身体に無理をさせ過ぎたな
- 今日はいつもよりじっくり休ませてあげよう
- 昨日の今日だから今日は無理は控えよう
といった様に自分で自分を管理・調整ができるのです。これが健康な身体において最も心強い状態です。
是非、当院でご自身を「セルフメディケーション」できるレベルまで引き上げてください。
いつでも当院はお手伝いをさせて頂きます。
吹田市千里丘で椎間板ヘルニアと独りで向き合っている皆さんへ。
今、独りで椎間板ヘルニアと向き合っている患者様へ。
椎間板ヘルニアは人生を一変させる程のインパクトを持っています。
発症当初はその余りの変化の大きさに心が折れかけた事もあったと思います。私自身も毎日天井を眺める生活の中で少し折れかけました。
真面目にパラリンピックを目指そうと考えた時もありました。
ヘルニアは人の心を簡単にへし折ります。
ですが、自分自身の身体との向き合い方を考えさせてくれる「きっかけ」になるというのも事実です。
院長があのまま、あのペースで働き続けていたらヘルニアではなくもっと深刻な内臓系の疾患を引き起こしていたかもしれません。
それくらい身体に無理をさせていました。
ヘルニアは積み上げてきた物を叩き壊してしまう疾患ですが、見方を変えればそこから「自由」にしてくれる疾患でもあります。
ヘルニアが強制的に与えた人生の急ブレーキには何らかの意味があると私は思っています。
独りで悩んでも答えが出ない事が多いです。
もし「よし、前に進むか!」と決意された時、「どうしたらいいかわからない」と悩まれている時、お気軽に当院をご活用下さい。
同じヘルニアの地獄を経験して、今は臨床の場に立っている人間を間近で見て色々と考えるきっかけにしてください。