6つに割らなくてもいい。毎日使ってあげればそれでいい。
腹直筋は比較的勝手に使っている筋肉
6つに割れてる腹筋でお馴染みの腹直筋ですが、こちらは生活の中で使う機会が多いです。
ですので腹直筋が抜けているという慢性腰痛の患者様はそれほど多くありません。
とにかく腹斜筋群が抜けている人が圧倒的にです。
ですが、だからといってほっといて良いという訳でもありません。軽くでいいので使ってあげてください。
サーキットトレーニングの様に一連の流れに組み込むと楽
腹筋群は「腹直筋」「内腹斜筋」「外腹斜筋」「腹横筋」と別々の日と時間で運動させると億劫になっていきます。
ですのでお風呂上りや寝起きの時などに各腹筋を跨ぐサーキットトレーニングのような形を5分程度取っておくと良いでしょう。
目的はあくまで「使う」という事であり「神経促通」を図る事です。筋繊維を太くする事では無いのです。
負荷の大きさは無視でいい。継続性を最優先に
腹筋運動を誰もがシックスパックをイメージしてしまうせいか、とにかく高負荷での取り組みになりがちです。
そして勢いを使ったバネ仕掛けの様な腹筋で回数を稼ぐケースもあります。
どちらも身体が喜ぶものではありませんので止めた方が良いです。
それよりも継続性を最優先にして必ず1日の何処かで「腹直筋を意識して使う」という習慣を入れてあげてください。
個人的におススメなのは「寝起き」と「就寝前」「お風呂上り」です。
ちょっとした時間つぶしのタイミングで取り組む事ができます。
慢性腰痛を自分で治す腹直筋の使い方
俗にいう「クランチ」です。これだけで腹直筋は十分に使われています。
- 身体を持ち上げる角度は30度まで
- 膝を曲げて腰の負担を軽減する
- ゆっくり持ち上げ、ゆっくり下す
この3点に注意をしながら取り組んでください。
ゆっくり身体を降ろしている時が一番使っている時になります。
身体を持ち上げる時ではない事に注意してください。
注意点:腰骨を支点にしないように
このクランチ動作をするとき、腰骨を支点にして上半身を持ち上げる方が結構います。上半身が完全に「棒」になっている状態です。
これは腰を痛める原因になりますのでご注意下さい。負担が支点の腰骨に集中しています。
それよりも1本1本の脊椎をしっかり動かして、背中を丸めるように起き上がって下さい。
戻る時はその逆の動きです。1本1本の背骨をゆっくりと伸ばしていく感じです。
これが本当に腹筋運動です。
漫画やドラマで出てくる腹筋運動はわかりやすい表現をしているだけで方法論としては「腰に負担のかかるシットアップ」が腹筋運動になっています。
腹筋運動の基本はこちらのクランチです。