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誰でもできるギックリ腰緩和策の代表
昔からあるギックリ腰の緩和手段です。
- キャットバックストレッチ
- 猫のポーズ
- ハイハイ運動
- 赤ちゃん運動
- 赤ちゃん体操
- 四つん這い体操
- 四つん這いストレッチ
違う名前で同じことが提唱されているくらい広く認知されています。
ただ、当院では一般的な方法程にしっかり取り組む事は提案していません。もっと簡単で良いと思っています。
四つん這いになって揺ら揺らしてたらいい
基本的に四つん這いになる。四つ足で立つ。それが大事です。
- 頭を下げる
- 背中を持ちあげる
- つま先で立つ
等の様々な派生型がありますが余り気にしなくて良いです。考えだしたらわからなくなると思います。
それよりも何よりも四つ足で立つ事。それが大事だと思ってください。
それ以外に大切な事は「力を抜く事」です。腰を揺ら揺らするのはついでで構いません。
- 四つ足で立つ、膝は90度で曲げる
- 深呼吸で身体の力を抜く(特に腰)
この2点だけは絶対に忘れないで下さい。
腰を重力から解放してあげよう
当院でこの四つん這いストレッチを進める理由は「重力からの解放」です。腰骨をもっと自由にしてあげましょう。
直立の状態では腰骨は常に重力に対抗している状態ですので結構大変です。かといって横になっていたら重力からは解放されますが只解放されるだけです。
そこからもう半歩前に踏み出したのがこの四つん這い体操?ストレッチなのです。
重力と体重を牽引力に利用する
四つん這いになる事で身体に与えられるメリットは以下の通りです。
- 大腰筋の緊張がほぐれる
- 腰骨が重力・体重を支える役割から解放される
- 身体を支える支点が4つになる。(腰への負担が激減)
- 重力と体重が脊椎へのけん引力となる(自重牽引治療)
もうこれだけでも取り組むには十分すぎるメリットだと思います。
腰の負担を軽減させつつ、重力と体重を利用して牽引治療をかけていくのです。
頭を上下したり腰を左右に揺ら揺らさせるのは脊椎への刺激の変化に過ぎません。最も大事なのは「重力・体重からの解放」と「重力・体重による自重牽引」なのです。
深呼吸で更に牽引効果を援護射撃!
四つん這いになっている間、基本的には深呼吸、長息呼吸法をする形が良いです。
呼吸だけで筋肉は緩みます。自重牽引で筋肉が伸ばされている状態なら尚更緩む効果は上がります。
自重牽引に加えて呼吸による筋肉の弛緩強化。更には身体を4点で支えた上に大腰筋の緊張を最小限に抑える姿勢。
1つ1つのポイントを抑えた結果、高いギックリ腰の改善効果が期待できる「全員野球」の様な取り組みです。
新しい対策より昔の対策の方が合理的
ギックリ腰対策は毎年次から次へと生まれています。
ですが、結局は昔から根付いた方法の方が「合理的」「効率的」「効果的」であることが多いです。
昔の人の方が人間の構造を理解していたのかもしれないと本当に感じます。
画像診断を持たない時代は医師の洞察力は今とは比べ物にならなかったという話もチラホラ。
何事もバランスが大切なんでしょうね。