【最終更新日:2017/08/24】

【腰の負担を軽くする寝方】横になって背中を丸める寝方

身体を横にすると負担は激減する

ギックリ腰を起こした時は基本的に仰向けもうつ伏せもとても辛いです。仰向けなら腰が浮き、うつ伏せなら腰が緊張して力が抜けなくなります。

そんな時に便利な寝方が「側臥位」と呼ばれる横になる方法です。「エビ寝」という名称もあるとかないとか。

とにかく横になって寝るだけで腰の負担はとても軽減されます。

追加策1:膝を曲げると更に負担軽減

腰痛の時は基本的に腰部分が反ります。反り腰状態になる訳です。ドナルドダックの様な「でっちり」状態とも言えるでしょう。

これは腰の深部金筋である「大腰筋」の作用です。専門的な言い方をすると「過剰前弯」がギックリ腰の基本姿勢だと考えてください。

そんな過剰前弯に対して非常に効果的なのが「膝を曲げる」という行為です。

膝を曲げると身体の股関節は屈曲へと傾き、背中の骨は丸まります。過剰前弯に対して後弯の動きが外から働くのです。

早い話が「膝を曲げると腰は丸まる」という事です。

ギックリ腰の対処はこうした「反り腰対策」を複数同時進行で行う事で総合力で勝負をします。

それが腰への負担を最小限にしつつ効果を最大限に発揮するコツです。

膝の角度は90度が最も効果的です。

追加策2:枕を足で挟むと更に腰の負担が軽減する

本記事の写真はクッションを抱っこしていますが、ぎっくり腰対策としては「脚の間に挟み物をする」という行為が適切です。これはギックリ腰の緩和に非常に効果的です。

ギックリ腰の時は腰は意思とは関係なく過剰な緊張状態に入ります。強制的に筋肉コルセットが形成されている状態です。

ですので、身体を支える機能が低下しており下半身を支える事すら辛い状況です。特に横向きになっている時は上側の足を支える力が足りていません。

そんな時に足に挟み物をする事によって腰の負担が更に減って楽になります。

足に挟んだクッションが抗重力筋の役目を果たしてくれるのです。

安静が一番には違いないが、工夫で更にパワーアップ

ギックリ腰はとにかく安静が一番です。身体は休息を求めています。

>>ギックリ腰を自宅で治すなら安静が一番

とはいえ、ギックリ腰の時には仰向けも辛い、うつ伏せも辛いというケースも多いです。

そんな時に

  • 「横向けで寝る」
  • 「膝を曲げる」
  • 「足の間に挟み物をする」

といった小さな工夫を加えるだけで腰に掛かる負担は一気に軽減されます。

ギックリ腰を自宅で、自分で治したいという場合はこういった「小さな工夫と加点」を使って総合力で対応していきましょう。

身体が持っている自然治癒力は本当に凄いものがあります。その力は基本的に衰える事はありません。

大事なのは私達自身がその力をどう導くか、扱うかなのです。

自分の身体をもっともっと学びましょう。そして信じましょう!

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