まずは腰痛を一緒に考えよう
吹田市千里丘の俊カイロプラクティック院による症状解説。
まずは国民病という称号を預かっている「腰痛」から入りたいと思います。
最終的には「自分の型の腰痛」を理解する事が大切ですが「はじめの一歩」として一般的な腰痛の定義を理解しましょう。
自分で腰痛を学ぶなら「ウィキペディア」で十分です。
患者様が自分の症状や疾患について調べたいと質問されたとき、私は迷わず「ウィキペディア」を勧めています。
「ボランティアによる辞書でしょ?」というご意見もあるのですが、個人的には家庭の医学より余程情報が細かく頼りになります。
いい加減な情報は掲載されてもすぐに修正されるようですね。
腰痛で悩む方は「身体は不自由するけど頭は元気」というケースが多いので、調べる時間は十分にあります。
是非、ウィキペディアで腰痛を調べてみましょう。
簡単にウィキペディアの腰痛をまとめます。
ウィキペディアはイラストより文字が中心で余り改行も親切ではありません。ですので、こちらで簡単にまとめておきます。
以下はウィキペディアによる定義をリライトしたものです。
腰痛とは何か?
腰に疼痛を感じる状態。炎症による熱感を感じる場合もある。
腰痛にはどのような区分があるのか?
腰痛は大きく分けて「3区分」となる。
- 急性:発症から6週間以内の腰痛を指す
- 亜急性:発症から6週間以上~12週間以内の腰痛を指す
- 慢性:発症から12週間以上経過した腰痛を指す
腰痛発症からの経過について
- 腰痛の大部分は発症してから数週間で改善に向かう
- 特に40~90%の腰痛は発症6週間以内で完全に改善する
- 急性患者の1/3は慢性化、1/5は生活に支障をきたすレベルに悪化する
腰痛の治療法について
一般的な治療法については
- 第一選択:非薬物療法
- 皮膚表面の加熱(温熱療法を指すと思われる)
- マッサージ
- 鍼脊柱操作(マニピュレーションを指すと思われる)
- 第二選択:薬物療法
- 骨格筋弛緩剤
- NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
その他備考
- およそ40%の人は生涯に一度は腰痛を経験する
- 先進国においては80%が生涯に腰痛を経験する
- 男女差は見られない
- 発症は20代から始まり40代からピークを迎える
- 高齢であるほどそのリスクは高い。
医学と代替医療が相容れなくなるのは「腰痛の種類」から
医学の世界では腰痛は大きく二分割されます。
- 原因が明確な「特異的腰痛」
- 原因が不明な「非特異的腰痛」
この二つの腰痛の割合は「15:85」という物凄い開きがあります。腰痛は殆どが「原因不明」という訳ですね。
この区分自体は誰も異論はないと思うのですが、問題は「割合」です。
代替医療の先生は「8割が原因不明というのは流石に無いんじゃないか」と思っているはずです。
でなくては腰痛の患者様を院で受け入れる事ができません。「変化を出せない」とたちまち患者様が来なくなるからです。