世界に誇る国民皆保険
国民の健康を守る守護神は
国民の健康意識を破壊した
誰に気付かれる事なく
日本は「患者力」が断トツに低い
日本は国民皆保険制度を導入し、世界的に見てもとても恵まれた医療環境を作り上げました。
それと同時に国民の医療依存度を引き上げてしまいました。
- 困ったらお医者さんへ
- とにかく行って安心しよう
- 薬を貰って飲めばいい
これが日本の健康意識となっています。これは立派な「依存」です。
海外では民間の健康保険が中心の為に、健康問題が「死」や「生活の破綻」へと直結する危機感が常にあります。
ですので、一人一人の健康意識が非常に高く「セルフケア」の概念が浸透しています。それが日本には無いのです。
虫歯などの不可逆的(元に戻らない)な状況は迷わず専門家を頼るべきです。放置しても良い事は一つもありません。
ですが、日本人が大好きな「内科」「整形外科」の領域は「自分で何とかできる」ものが溢れています。
それでも「とにかく病院へ」の流れが基本となっているのです。
国が「このままでは医療費がパンクする」と言い出しましたが、それは当然の事です。これだけ医療を気軽なものにした訳ですから。
日本は「健康保険」制度を最優先にし「患者教育」を後回しにした事によって今の状態を招きました。
国民皆保険制度自体はとても素晴らしいものです。問題は「患者教育」と「予防医学」の浸透を図らなかった事にあります。
だから、それを今からでも進めるべきです。
「身体の仕組み」を学ぶ場が無い
命は何よりも大切と教えられるのに、命の土台である「健康」「からだ」については全く教わる機会が無い日本。
この矛盾した状況を変えていくべきです。
「からだの事を教えてもらえない」悪影響は小中学生の段階で早くも出てきます。
- 漫画やTVの情報を鵜呑みにする
- 友達から聞いた情報を鵜呑みにする
- ネットで見た情報を鵜呑みにする
余り正確とは言い難い情報に触れて「そうなのか!」と信じてしまうのです。
これは本当に危険です。
子供は真っ白な状態ですので初めて接した「それっぽい情報」をそのまま真実として脳に焼き付けてしまいます。
恐るべき学生「あるある」
クラブ活動をしている学生にとにかく多い悲劇がこれです。
- 日常生活に「おもり」を導入する
- 漫画で主人公が実践したトレーニングを導入する
- 「身体を作る」といってどんぶり飯を日課にする
- 漫画の主要キャラの動きを導入する
学生の場合はTV番組より漫画の影響の方が強いです。
自分と同じスポーツを題材にした漫画をそのまま真似ます。それも真剣に。高校生までこの傾向にあり、大学生からは有名アスリートの真似をする選手が続出します。
そして体を壊します。
その瞬間の最大パフォーマンスに拘るプロアスリートのトレーニングは、甲子園にピークを持っていこうとする高校球児のそれとそう変わりません。身体には多大な負担を押し付けます。
からだの事を学ばないと「判断基準」が自分の中に育たないのです。
「身体の仕組み」は義務教育で良い
個人的には義務教育にすべきだと思っています。
知識は生涯の資産となる。
若い時(できれば10代前半)が最適なタイミングです。
- 正しい身体の使い方を学ぶ
- 「身体の土台」を整える
- 身体の声を聴ける様に。
日本にもこの様な流れが早いできる事を願っています。