【最終更新日:2016/08/20】
解剖学56 【第10章:運動器系】 5.下肢:大腿の筋
2.大腿の筋:
- 大腿の筋を構成する3筋群
- 伸筋、屈筋は寛骨・大腿骨から起始し、大腿骨へ停止する。
- 内転筋群は寛骨から起始し、大腿に停止する。
- 支配神経
1.大腿前面の筋
1.縫工筋
- 筋機能は弱い
- あぐら筋
- 薄筋、半腱様筋と併せて脛骨粗面の内側に停止する。
- 膝関節の内側は「鵞足」3筋が補強する。
- 膝関節の外側は「腸脛靭帯」が補強する。
- 支配神経は3筋バラバラ
- 縫工筋:大腿神経
- 薄筋:閉鎖神経
- 半腱様筋:坐骨神経
2.大腿四頭筋
- 強力な膝の伸筋(主動筋)
- 膝伸展の直立時には余り働いていない。
- 大腿筋膜張筋と腸脛靭帯+鵞足3筋が左右から膝関節を維持する。
- 大腿四頭筋は軽いトーヌスのみなので膝カックンができる。
- 大腿四頭筋のうち、大腿直筋のみが寛骨から起始する。
- 大腿直筋は2関節筋で股関節の屈曲の働きも持つ。
- 後の3筋は全て大腿骨から起始する。
2.大腿内面の筋(内転筋群)
3.大腿後面の筋(屈筋群)
1.大腿二頭筋
2.半腱様筋/半膜様筋
- 大腿二頭筋とあわせてハムストリングスと呼ばれる
- 半腱様筋は「鵞足」3筋の一つ
- 半膜様筋は起始が膜状になった筋肉
- 股関節の屈曲と膝の伸展筋。
- 2つの関節を跨ぐ2関節筋
- 2つの関節に同時に働きかけるのは無理。
- 股関節の屈曲時にはハムストリングスにはストレッチがかかる。
- 股関節の屈曲時に更に膝を伸ばそうとしても、ハムストリングスへのストレッチが更に強くかかるので運動制限が起こる。