2.上肢の筋
- 上腕に筋腹を持つ。
- 主に肩甲骨・上腕骨から起始する。
- 上腕の前面は屈筋が:筋皮神経
- 上腕の後面は伸筋が:橈骨神経
1.上腕の屈筋群
1.烏口腕筋
- 烏口突起から起始し、上腕骨の内側に停止する。
- 筋は二頭筋短頭に覆われる。
- 肩の屈曲・内転をするが筋機能は小さい
2.上腕二頭筋
- 力こぶの筋
- 肘の屈曲、前腕の回外を担う。
- 上腕二頭筋の起始(2つ)
- 長頭:肩甲骨関節上結節
- 短頭:烏口突起
- 上腕二頭筋の停止
- 橈骨粗面
- 前腕筋膜(腱膜として)
3.上腕筋
- 肘関節屈曲の主動筋
- 上腕二頭の奥なので触れにくい
2.上腕の伸筋群
1.上腕三頭筋
- 上腕後面の筋
- 肘関節の伸展
- 上腕三頭筋の起始
- 長頭:肩甲骨関節下結節
- 内側頭:上腕骨の後面
- 外側頭:上腕骨の後面
- 橈骨神経が内外両頭の間を通る。
- 上腕三頭筋の停止
- 大きな腱となり、肘頭に付着する。
2.肘筋
- 肘の伸展
- 筋の役割は弱い
- 上腕三頭筋の一部が分離したとされる。
3.前腕の筋
- 前面の屈筋群
- 後面の伸筋群
- 上腕骨、尺骨、橈骨から起始する。
- 主に手の骨に付着
- 手・指を動かす。※一部例外あり。
- 手根部は腱となり、腱鞘(滑液鞘)に包まれて手内に入る。
- ※屈筋支帯・伸筋支帯とは別なので注意。
- 屈筋群では手根骨に張った屈筋支帯の下(手根管)を通って手に入る。
- 伸筋群は前腕骨の伸筋支帯の下を通る。
1.前腕の屈筋群
- 浅層と深層に分かれる
- 主に正中神経の支配を受ける。
- 尺側手根屈筋/深指屈筋の尺側半分は尺骨神経の支配を受ける。
A:浅層の屈筋
- 上腕骨の内側上顆から起始
- 外からの順番で
- 円回内筋
- 橈側手根屈筋
- 長掌筋
- 浅指屈筋
- 尺側手根屈筋
- 円回内筋は前腕屈筋群の最上位
- 肘窩の内側縁に位置する。
- 外からの順番で
- 前腕内部の盛り上がり
- 橈側手根屈筋
- 長掌筋
- 浅指屈筋
- 尺側手根屈筋
- 4筋中央には長掌筋、浅指屈筋が。
- →手掌~指まで至る筋
- その両脇に橈側・尺側手根屈筋が挟む形である。
- 手根部で終わる筋
- 橈側・尺側手根区筋と長掌筋の3筋は手関節(手首)を屈曲させる。
- 手根伸筋と手根屈筋が同時に作用すると、手関節(手首)は固定される。
- 手根の固定は手関節(手首)を曲げずに指だけを屈伸させる為に必要となる。
1.円回内筋
- 上腕骨内側上顆から起始する※尺骨頭(鉤状突起)からも起こる
- 橈骨中央の外側面に停止
- 作用は前腕の回内
- 両頭の間を正中神経が通る。
- 回内における補助筋
2.橈側手根屈筋
- 手関節の屈曲・橈屈をさせる
3.長掌筋
- 前腕遠位部ではヒモ状の腱をなす
- 手根管を通らない、屈筋支帯の浅層を通る
- 手掌の皮下で手掌腱膜を張る
- 手掌の皮膚と癒合するので、掌は皮膚を引っ張れない
4.浅指屈筋
- 長掌筋の深部にある
- 内側上顆+橈骨前面から起始する
- 手根部に近付くと4本の腱となり、手根管を通る
- 2~5指の中節骨底に終わる。
- 停止前に腱は2分し、間に深指屈筋腱を通す。
5.尺側手根屈筋
- 内側上顆から起始し、まっすぐ下行して手根骨の豆状骨に停止する。
- 手関節の掌屈・内転(尺屈)に作用する。
- 尺屈は橈屈より可動域が広い
B:深層の屈筋
- 深指屈筋
- 長母指屈筋
- 方形回内筋
- 前腕の前面・中央部から起始する。
1.長母指屈筋・深指屈筋
- 手根管を通過して、末節骨底につく。
- 末節単体の屈曲はできず、指節間関節全体を動かす。
- IP関節を一括して動かす。
- 手根管内では深指・浅指屈筋がともに連結する滑液包に包まれる。
- 中手指節間関節より遠位では指ごとに個別の腱鞘が包む。
- この腱・腱鞘は損傷後、癒着が起きやすい。※機能障害が起こりやすい。
- 握力を出すには手関節の固定が必要
- 尺側・橈側手根屈筋、尺側・橈側手根伸筋の力が必要。
- つまり、握力は「握る力」だけで出せるものではない。
2.方形回内筋
- 前腕・下の1/4を横に走る帯状の筋
- 前腕の回内の主要な筋
- 円回内筋はより強く回内する際に働く「補助筋」
2.前腕の伸筋群
- 浅層と深層に分けられる
- 橈骨神経の支配を受ける
A:浅層の伸筋
- 外側から
- 腕橈骨筋
- 長橈側手根伸筋
- 短橈側手根伸筋
- 総指伸筋
- 小指伸筋
- 尺側手根伸筋
- 主に上腕骨の外側上顆から起こる。
- 腕橈骨筋は上腕骨外側縁から起始。
- テニス肘
- 上腕骨外側上顆炎=骨膜炎
1.腕橈骨筋
- 肘窩の盛り上がりを作る筋肉
- 停止:橈骨茎状突起の上部
- 肘関節の屈曲を行う
2.長・短橈側手根伸筋
- 腕橈骨筋の背側にある
- 前腕外側縁の盛り上がりを作る
- 橈側手根屈筋と共に手関節を橈屈
- 尺側手根伸筋と共に手関節を背屈
3.総指伸筋・小指伸筋
- 前腕に筋腹を持つ
- 総指伸筋は第2~5指へ
- 母指以外に伸びる
- 少指伸筋は第5指のみへ伸びる
- 手根に近付くと腱となり、屈筋支帯を通って手背に入る。
- 総指伸筋の4腱は隣り合い結合しているので、単独で指を動かすのは困難。
4.尺側手根伸筋
- 前腕下端で腱になり、伸筋支帯を通って手背へ
- 橈側手根伸筋と共に背屈
- 尺側手根屈筋と共に尺屈
B:深層の伸筋
- 外側から順番に
- 回外筋
- 長母子外転筋
- 短母指伸筋
- 長母子伸筋
- 示指伸筋
- 主に前腕(橈骨・尺骨・前腕骨間膜)の後面から起こる
1.回外筋
- 総指伸筋の上部・深層に位置する
- 上腕骨の外側上顆・尺骨上部の外側縁から起始
- 橈骨上部を外側から回り込む様に下方へ斜走する。
- 橈骨上部・外側面に広く停止する。
- より強く回外する場合には上腕二頭筋の回外作用が加わる。
- 前腕回外作用の主要筋
2.長母指外転筋、短母指伸筋、長母指伸筋
- 前腕背側の深層から起こる
- 伸筋支帯の下を通って母指へ
- 母指の外転・伸展を行う
- 長母指伸筋腱・短母指伸筋腱は母指伸展時に触診が可能。
- 鉤タバコ入れを形成
3.示指伸筋
- 長母指伸筋の尺側にある
- 伸筋支帯の下を通り示指へ
- 示指の単独伸展を可能とする筋