4.下肢の骨格
- 下肢の骨は
- 下肢帯:体幹との連絡を果たす
- 寛骨
- 自由下肢:股関節より遠位の骨。
- 大腿骨以下の骨
- 下肢帯:体幹との連絡を果たす
1.下肢帯の骨
1.寛骨
- 最も大きい扁平骨
- 思春期は腸骨・恥骨・坐骨に分かれる。
- 成人で一つの寛骨となる。
1.腸骨
- 内面は腹壁の下縁を無し、腸を受け止める。
- 外面は殿筋粗面
2.坐骨
- 坐骨結節が体表から触れる
- 大腿後面の筋の付着部位
- 仙結節靭帯の付着部位
- 座位の時、体重が掛かる部位である。
3.恥骨
2.骨盤
- 骨の器
- 前方は恥骨結合で繋がる。
- 後方は仙腸関節等で連結
- 仙腸靭帯
- 仙棘靭帯
- 仙結節靭帯
- 体重を支え、自由下肢に伝える「支持骨格」
- 骨盤内臓を守る「保護骨格」
- 安定性を求められる骨。
- 直立位では骨盤は「前傾」している。
- 55~60度
- 股関節は胸郭との連動とした方が早い?
- 座位では骨盤は「直立」している
- 0度
2.自由化下肢の骨
1.大腿骨
- 人体で最も大きな長骨
- 大転子/小転子
- 転子間線:前面
- 股関節を補強する靭帯の付着部位
- 転子間稜:後面
- 稜の下方には殿筋粗面
- 転子間線:前面
- 表面は平面
- 後面には2本の粗線
- 上方と下方の2本
- 外側唇・内側唇
- 粗線は直立歩行に必要な筋の付着でできたもの。
- 内側唇:大腿四頭筋の内側縁、内転筋
- 外側唇:大腿四頭筋の外側縁、大腿二頭筋の短頭
- 内側上顆/外側上顆
- 膝関節の側副靭帯のほか、下腿の筋が付着する。
2.膝蓋骨
- 四頭と腱の摩擦を防ぐ種子骨
3.下腿の骨
1.脛骨
- 下腿内側の骨
- 体重を支える骨
- 内側顆・外側顆
- 上面は平坦で中央に果敢隆起を起こす。
- 顆間隆起によって左右に二つの関節面を作る。
- 顆間隆起
- 膝十字靭帯
- 内側・外側半月が付着
- 弁慶の泣き所
- 脛骨内側面ー皮膚直下に敏感な感覚の骨膜がある。
- 脛骨外側面ー下腿骨間膜の付着部位
2.腓骨
- 下腿外側の骨
- 体重を支える役割は無い
- 腓骨頭は膝関節
- 腓骨体は大腿の筋に囲まれ体表からは触れられない
4.足の骨
1.足根骨
- 近位2骨
- 距骨
- 踵骨
- 遠位5骨
- 舟状骨
- 内側楔状骨
- 外側楔状骨
- 中間楔状骨
- 立方骨
2.中足骨
3.指骨
3.下肢の関節
1.股関節
- 大腿骨頭が寛骨臼にはまり構成される。
- 関節包が大きく、転子間線まで伸びる。
1.大腿骨頭靭帯
- 関節内靭帯
2.腸骨大腿靭帯
- Y字靭帯
- 前・上方の強化
- 身体の中で最も強力な靭帯
3.恥骨大腿靭帯
- 下方の強化
4.坐骨大腿靭帯
- 後方の強化
2.膝関節
- 膝関節の構成要素
- 1.大腿下面
- 2.脛骨上面
- 腓骨は関係ない
- 蝶番関節
【補強靭帯】
1.膝十字靭帯
- 関節内靭帯
- 顆間隆起の前後~顆間窩の間に張る
- 2本の前・後十字靭帯
- 前後の安定感を作る
2.内側側副靭帯
- 大腿骨内側上顆
- 脛骨内則縁
- 膝関節包の繊維幕が肥厚してできた靭帯
3.外側側副靭帯
- 大腿骨外側上顆~腓骨頭の間に張る
- 体表からも触れる事が可能。
- 腓骨頭から上へ、膝関節の後外側で触れる。
4.膝蓋靭帯
- 大腿四頭筋の停止腱の一部
- 膝蓋と脛骨粗面を繋ぐ部分は靭帯とみなす。
- 膝蓋腱反射のポイント
【半月について】
- 外側半月/内側半月
- 大腿骨と脛骨の間に介在する
- 三日月の軟骨版
- 膝関節腔内には滑膜に覆われた脂肪組織が関節腔内に拡大、骨と骨の間を埋める。
- 膝蓋脂肪体
- 内側半月
- 内側側副靭帯に付着
- 外側半月
- 半月と外側側副靭帯の間に膝窩筋が走る。
- 屈曲の際には収縮した膝窩筋によって後方に半月が押し出される。
- 半月と外側側副靭帯の間に膝窩筋が走る。
3.下腿の連結
- 1.脛腓関節
- 2.下腿骨間膜
- 3.脛腓靭帯結合
4.距腿関節
- ラセン関節
- 内側靭帯、外側靭帯群の補強を受ける
- 内側靭帯
- 三角靭帯
- 1.脛骨ー舟状骨
- 2.脛骨ー距骨
- 3.脛骨ー踵骨
- 外側靭帯
- 1.前距腓靭帯
- 2.後距腓靭帯
- 3.踵腓靭帯
【捻挫】
- 過度の内反で起こりやすい
- 外側の組織を痛めやすい
5.足根骨どうしの関節
足根間関節
- 7つの足根骨間にできる関節の総称
- 6種類ある
- 関節の動きは小さい
- 1.距骨下
- 2.距踵舟
- 3.踵立方
- ショパール関節とも
【足底】
- ショパールをまたぐ靭帯が強靭に張る。
- 底側足根靭帯が足弓(アーチ)を形成する。
- 底側踵舟靭帯
- スプリング靭帯
- 伸びても縮む
- スプリング靭帯
- 長足底靭帯
- 底側踵立方靭帯
- 偏平足は足のアーチが維持できない。
- スプリング靭帯が緩んでいる。
6.足根骨と中足骨との関節
- リスフラン関節
7.中足骨と基節骨との関節
8.指の関節
9.足弓
- 足のアーチ
- 3種の構成要素
- 縦足弓
- 内側縦足弓:土踏まずを含み、アーチが高い
- 外側縦足弓:アーチが低い
- 横足弓
- 骨、靭帯、筋の作用で形成維持する。
- 下腿の筋は足弓の下に付着し、アーチを上方へ牽引する。
- アーチに関わる下腿の筋は要チェック。
- 縦足弓