ヘルニアは周囲の理解が得難い。
椎間板ヘルニアというものは、診断を受けた方だけの問題ではなくなります。
何せ神経痛によって日常生活に支障をきたしてしまうのです。
- 今までのように会社で働けない
- 学校に通えない
- 勉強どころではない
- クラブ活動なんてとてもできない
- 家事や育児ができない
- 買い物にいけない
- 洗面所で顔も洗えない
- 靴下なんて1人で履けない
といった非常に多くの場面で制限を受けるようになります。
しかし、世の中において椎間板ヘルニアとは「腰痛の少し酷いもの」程度の認識でしかありません。
神経痛とは本人にとっては地獄の苦しみであっても、周囲からすれば「五体満足で腰が痛いだけでしょ?」という認識なのです。
そんな状態なので、当然ながら色んな視線を感じるようになります。
- 仕事をサボっている。
- 学校をサボっている
- 家事をサボっている
- 育児をサボっている
当の本人からすれば「そんな訳ないじゃない!」と言いたくなるような、そんな誤解が当たり前のように広まる事が多いのです。
これもまた、椎間板ヘルニア特有の問題点だと言えるでしょう。これについては私は一家言持っています。
「周囲の理解を得ようとするのが間違い」
これに尽きます。
椎間板ヘルニアの苦しみは、「なってみないとわからない」 が原則です。
仮に自分が椎間板ヘルニアになっていなかったとしたら、きっと私も他のヘルニア患者さんの苦しみを理解できていなかったと思います。
何せパッと見は元気そのものな訳ですから。
「そんな元気な顔して熱心に説明されてもね~」
となっていたと思います。
椎間板ヘルニアの苦しみがわかるのは、恐らく同じ苦しみを経験した人だけ。
最初は皆、優しくしてくれますが、ギックリ腰のように数日で改善していく訳ではないので段々とプレッシャーが強くなってきます。
そこでめげてはいけません。
何せ一生の問題。
この先の自分の人生の問題です。
周囲の理解は得られずとも、自分で納得の行く道を選択してください。
でないと、万が一にも周囲に流され、急いだ結果、本当に一生のお付き合いになってしまう場合もあります。
そんな時、他人のプレッシャーに流された自分を責めても遅いのです。
そして、自分にプレッシャーをかけた周囲を責めても意味が無いのです。
椎間板ヘルニアに限らず、全てにおいて自己責任で自己決断。
それが医療行為・類似医療行為を受ける側の責任なのです。
私達は長年、西洋医学の、特に内科や整形外科の仕組みが当たり前となっています。何処に行っても同じ事をされ、同じように薬を貰って終わる。
手技療法はそういうシンプルなものではありません。
同じ技術であっても、その技術者によって流れが全く異なります。
1人1手技。
そういう世界ですから、尚更事前の調査と自己責任による選択が必要となるのです。