3.血管系の構造と機能
- 心臓から拍出された血液は圧の高い方から低い方へと流れる。
- この流れを「血流」という。
- 血管内の圧を「血圧」という。
- 血圧は末梢に行く程に小さくなる。
- 血管の総断面積は末梢程に大きくなる。
- 血流は末梢程に遅くなる。
- 毛細血管は特に遅い。
1.血管の構造
大動脈>細動脈>毛細血管>細静脈>大静脈
血管は内・中・外の3層が基本だが、毛細血管は内皮細胞1層で構成され、物質透過性が非常に高い。
2.抵抗血管と容量血管
- 細動脈は血管抵抗が高い。
- 抵抗血管という。
- 静脈は血液が溜まりやすい
- 容量血管
- 血液プールがあるわけではない。
- 流れが停滞しやすいから?
3.脈拍
- 血管の拍動のことを指す。
- 大動脈の拡張が動脈壁に伝わったもの
4.血流
- 血管の断面を単位時間あたり通る血液の量
- 大動脈と毛細血管の断面積は1:1000
- 大動脈と毛細血管の血流速度は1000:1
- 毛細血管は非常に分岐が多く、血流速度は遅い。
5.毛細血管の循環
細動脈は分岐して毛細血管を作る。
1.毛細血管の構造
- 毛細血管
- 交換血管とも呼ぶ。
- 薄く、物質の透過性が高い。
- 毛細血管は大きく二つに分かれる。
- 1.優先路:常時血液が流れている毛細血管
- 2.真毛細血管:状況に応じて開いたり閉じたりする毛細血管。
- 毛細血管は100%が常に運用されている訳ではない。
- 真毛細血管の入り口には括約筋がある。
- この括約筋の収縮ー弛緩でゲートコントロールを行う。
- 毛細血管自体を経由しない「動静脈吻合」もある。
2.毛細血管における物質の移動
- 毛細血管は血液ー組織の物質交換を行う場所。
- 毛細血管は薄く、物質透過性を持つ。
- O2,Co2は血管壁を通る。
- アミノ酸、グルコース、イオンは内皮細胞間隙を通る。
- 輸送体、チャネルを使う場合も。
- タンパク質は分子が大きくて通れない。
- 基本は濃度差の「拡散」で移動する。
- 濃い→薄いへ。濃度調整が行われる。
- 毛細血管の内外の濃度差で決まる。
4.膠質浸透圧と水分の移動
- 血漿タンパクの作る浸透圧を膠質浸透圧と呼ぶ。
- アルブミンー血漿タンパクで最も割合が多い。
- 2016はアルブミンブームぽい。
- 膠質浸透圧の維持に大きく関わる。