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その2:脊柱管狭窄症はどうやって起こるのか?
この40代以降に診断される傾向が一気に高くなる脊柱管狭窄症ですが「私は脊柱管狭窄症らしいです」という様に診断名までで認識が止まっている人が殆どです。具体的な脊柱管狭窄症についての情報が手元無い状態です。やはり早期の改善を図るには「身体の状態と疾患の理解」はとても大切になってきますので
すべり症やヘルニアによるものが多い
おさらいとなりますが「脊柱管狭窄症」とは以下の通りです。
脊髄中枢神経の通り道である「脊柱管」が狭くなる
脊柱管が狭くなる状態を「脊柱管狭窄」と呼ぶ
脊柱管狭窄の状態は様々な症状を引き起こす。
脊柱管狭窄が原因で起こった諸症状全般が「脊柱管狭窄症」と呼ばれる
代表的な症状が歩行障害の間歇跛行。
背中を反ると痛みが増し、背中を丸めると痛みが治まる
良く「脊柱管狭窄症は腰を掛けると痛みが治まる」という表現がされますが、実際は腰を掛ける事ではなく「背中を丸める」事によって痛みが治まるケースが多いです。腰かけても背中を伸ばすと痛みや引きつりが起こるケースは多いのです。
で、この脊柱管狭窄症の原因である「脊柱管狭窄」なのですが、これを起こすのは「腰椎のすべり」であったり「椎間板ヘルニア」であったりが多くなります。
とにかく「脊柱管狭窄の原因は沢山ある」という事だけは覚えておいてください。脊柱管狭窄症はもっと掘り下げないと「本当の原因」が見えてこない疾患なのです。
腰椎症、椎間関節障害も似たようなもの
脊柱管狭窄症とは違いますが「腰椎症」や「椎間関節障害」と呼ばれる疾患や症状も似たようなものです。腰椎症とは腰椎に「骨棘」などの変形が起こり背骨の位置関係が狂う事で起こる症状を指します。腰椎が原因で起こるから腰椎症です。
そして椎間関節障害とは「椎骨と椎骨の間の関節」に異常が生じて起こる障害となります。これなどは歪んだ姿勢などによって椎骨の位置関係が崩れてしまい起こります。どちらの場合も結果的に「骨の位置・バランスが崩れる」事によって起こるものです。
お気づきになられる方もいると思いますが、脊柱管狭窄が起こるのは正に「骨の位置・バランスが崩れる」事が原因です。ですので腰椎症でも椎間関節障害の場合も、厳密には脊柱管狭窄が起こっているといえるのです。
脊柱管狭窄は思っている以上に身近に存在しているものだと覚えておきましょう。
骨粗鬆症でも起こります
高齢者の場合は「骨粗鬆症からくる脊柱管狭窄症」も多いです。これは「骨粗鬆症による椎骨の骨折(圧迫骨折など)」によって椎骨の位置関係が狂い、脊柱管狭窄が起こってしまうケースです。この場合は崩れたバランスを立て直そうと「骨棘」が形成される事も多く、背中が曲がるなどの「姿勢の変化」が起こりやすいです。
脊柱の重心がずれると起こることが多いです
異常、脊柱管狭窄症の原因である「脊柱管狭窄」についての説明をしてきました。結局のところ「脊柱が狭くなる」というのは「姿勢が歪む=重心がずれる」事によって起こります。脊柱管は自然なS字カーブの状態で本来のトンネルが成り立つ様になっています。
なので、姿勢が歪んでしまうとその時点で脊柱管が曲がってしまうのです。つまり「脊柱管狭窄」とは「歪んだ姿勢」が当たり前になっている現代社会においては「ありふれたもの」だと考えましょう。デスクワークをしている人、運動不足の人は例外なく「脊柱管狭窄」の予備軍なのです。