【最終更新日:2020/05/06】

梨状筋症候群

実は多い梨状筋症候群

股関節の問題を抱える人に多い

症状はお尻周辺に集中する

梨状筋症候群について

実は多いです

勿論、私は医師ではありませんので診断権は持っていませんが、梨状筋にアプローチした結果として症状が一気に改善する神経痛が多いのも事実です。結果論から言えば「梨状筋症候群だったのかな」という判断が導かれます。

梨状筋はインナーマッスル

梨状筋という筋肉は余り耳にされないかと思います。お尻のインナーマッスルです。股関節を支えるとても重要な筋肉ですね。

引用:カパンジー機能解剖学

最近は股関節に問題を抱える人が増えてきたせいか、この梨状筋にも問題を抱えている人が増えてきた印象があります。

ただ、最初から「うん、これは梨状筋だな」とわかる訳ではありません。原因を絞り込んでいくうちに「これはひょっとして梨状筋かな?」と辿り着くのです。

ですので、股関節の痛みや運動制限、引っ掛かり等が気になる人は「梨状筋の可能性」を頭の片隅にしまっておいてください。

ひょっとしたら「ビンゴ」かもしれません。

梨状筋がどんな悪さをする?

決して梨状筋が悪い訳では無いのですが、構造的な問題として梨状筋の真下には「ぶっとい坐骨神経」が走っています。

人間の末梢神経では最長の長さであり、最も太い神経です。

何も問題が無い状態ですら「最密」の状況ですので梨状筋が緊張するなどの断面積が太くなる状態になると当然「神経圧迫」を起こします。上からギュゥ~っと圧迫する形です。

なので、梨状筋症候群は坐骨神経(脛骨神経/総腓骨神経)に沿って症状が出やすいです。たまに「お尻のくぼみが・・・」と股関節そのものに出てくる場合もありますが、全体としては少数派となります。

梨状筋症候群に対して何をする?

やっぱり全身調整

梨状筋症候群であっても当院のアプローチは「全身調整」となります。

梨状筋症候群を抱えている人は必ず「股関節」に運動制限があります。ですが、股関節に運動制限を与える要素は股関節に限りません。骨盤が必ず関わってくるからです。

股関節と骨盤が関わる問題が「その周辺」にだけ留まる例を私は見た事がありません。必ず神経・筋肉の繋がりを介して上半身にも足先にもその影響が及びます。

それくらい股関節とは重要な関節なのです。

だから「全身調整」を行います。

あくまで目的は「自然を取り戻す」事

梨状筋症候群へのアプローチで「梨状筋」を狙っても効果はその場限りです。いわゆる「応急処置」となります。

応急処置は「即効性」に長けていますので感動は生まれやすいですが、持続性に著しく欠けます。「そこ」しか触らないからです。

根本的な改善を目指す為には「梨状筋を取り巻く環境」全体への働きかけが必須となります。

当院の目的はあくまで「身体を自然に戻す」という事。

  1. 梨状筋症候群を何とかする【×】
  2. 梨状筋症候群が起こっている身体を整える【〇】

このスタンスの違いが結果の違いとなり、持続性の違いとなる訳です。

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