アスリートとしての進化を目指す方も当院をご活用下さい。
当院では「痛いから何とかして」といった症状改善の患者様以外にも様々な要望をお持ちの方が来院されています。
- 全国区の選手になりたい
- プロになりたい
- レギュラーになりたい
- 体育推薦を狙いたい
- 国体代表を狙いたい
- オリンピック強化選手を狙いたい
若いアスリート選手の場合は上記の様な要望を持って来院されます。そういった「パフォーマンス向上」に関するご依頼も大歓迎です。身体のメンテナンスとセットでプログラム作成を依頼されているケースも多いです。
当院で磨けるのは「記録」ではなく「土台」です。
アスリートを対象としたプログラムを提供しているジムや院は沢山あると思いますが、その多くが「タイムを伸ばす」といった「競技における結果」に重点を置いたプログラムです。
当院の提供する「アスリートプログラム」は「競技者としての土台」を整えるプログラムになります。
特定競技のスキルではなく「基本の人間性能」を磨くプログラム
当院に来院されるアスリート学生の多くは非常に練習熱心です。
- 野球で言うなら「毎日素振りを300回」
- ピッチャーで言うなら「毎日シャドーピッチング」
- サッカーで言うなら「毎日リフティングを300回」
- 陸上で言うなら「毎日50mダッシュを10本」
このように自分にノルマを課して取り組んでいるケースが多い。
でも、筋肉は「上手に使えていない」ケースが殆どです。
- 力に任せてのスィング
- 力に任せてのピッチング
- 力に任せてのダッシュ
筋肉の連動が上手くいっておらず、特定の筋肉に頼った運動をしている為に故障リスクを自分で高めている状態になっています。その点を修正せずに、目の前の結果を求めてしまうと「選手生命を縮める」という結果を招いてしまいます。
当院はそれを避けたいと考えています。記録を伸ばす為のプログラムではなく、記録を伸ばせる身体を作り上げるプログラムです。
競技スキルは枝葉末節。重要なのは人間性能という「幹」
鋭意執筆中
「身体の仕組み」は学校で教えるべきだと思う
当院は「身体の仕組み」については学校で教えるべきだと思っています。
- 健康と身体
- 運動と身体
- 神経と身体
- 免疫と身体
これは「生きる」という事の大前提にあるものです。これを後回しにする理由が私にはわからない。
- 自分の身体の成り立ちを知る
- 自分の身体の構造を知る
- 自分の身体の仕組みを知る
この先に「自分の身体と会話する」というプロのアスリートが良く口にする世界が待っています。プロが口にした事は自分たちには遠い世界だと思っていませんか?
違います、すぐ目の前にあります。「知らないから難しい」だけの事なのです。
- 「知らない」からお医者さんに頼るしか方法が無い生活になる
- 「知らない」からトレーナーに頼るしか方法が無い生活になる
本来は学校で教えるべきだと私は考えます。教師でなくてもいいので、外部から専門家を入れて授業をさせた方が絶対に良い。日本では身体の事については健康、筋肉、ダイエット、全てが「自分ではできない事」状態になっています。これは相当に酷いです。
メディアリテラシーで例えるならば「TVのリモコンを専門家に押してもらっている」状態なんです。
広告の無限ループにはまりこんでいる日本
今はTVや雑誌でも健康に関するテーマが大ブームです。その内容を見て一喜一憂する方も多いでしょう。健康食品のCMも昔に比べて随分と増えました。健康関連商品と合わせると相当な数になります。
それだけ健康に対して関心があるのに、姿勢が基本「受け身」なのが日本人の特徴です。
- 健康食品
- 健康番組
- 健康グッズ
これらの宣伝を見る前に、まず大前提の「身体の事」を理解することから始めましょう。でないと生涯「健康の無限ループ」にはまり込むことになります。健康の無限ループとは、宣伝が作り出す「今年の〇〇は一味違う!」という切り口で始まる「昨年度の型落ち商品を落とし、最新商品を持ち上げる」永遠のループです。
早い話が常に「最新商品、最新情報、最新手法」を買い続ける状態に陥るという事です。
広告って本来それが目的なんです。
忘れないでください。本来の目的は健康になってもらう事ではなく「売る事」なんですから。
「身体の仕組み」を知ることで世界が一気に広がります
知らない間にはまり込んでしまう広告の無限ループですが、脱却する方法は勿論あります。「身体の仕組みを知る」という方法です。
- 健康食品であれば栄養と消化吸収の知識
- 健康グッズであれば脂肪燃焼や筋肉増加の仕組み
- 健康手法であれば身体全体の仕組みについて
これらの知識があれば、目にした広告のほぼ9割に「いやいやいや、それは言い過ぎでしょ」とひとりツッコミを入れられるくらいになります。スーパーに並ぶ食品も、商品に書かれた「〇〇たっぷり!」という言葉に購買意欲を刺激されるのではなく、冷静に裏の成分表で判断ができるようになります。
本当に世界が一変します。そして「社会ってこんなに適当だったのか」と驚くと思います。それくらい誇大表記、誇大広告の類が多いのです。
それらに振り回されなくなるだけで、自分の生活がグッとスマートになっていきます。
自分がしたい事とすべき事がすぐに結びつくようになります
身体の事を学ぶと得られるメリットの一つがこれです。
- 自分のしたい事 (例:体重をー5㎏)
- その為に自分がすべき事 (例:炭水化物をどれだけ減らして、カロリー消費をどれくらい増やすか)
といった「目的」と「行動」が自分の中で簡単に結びつく様になります。これが「セルフメディケーション」という事です。
これは小さな変化に感じるかもしれませんが、非常に大きな変化です。下手をすれば生き方そのものが大きく変わります。自分で判断と決断をし、行動に移せるようになるのですから。
現状、学校では無理なので、当院で患者様に伝え続けます。
学校で身体の事を教える。それが理想だと思っていますが今はそれが実現していません。ですので、当院では来院された患者様で特に学生の方には施術を通して常に伝えています。
- 身体はどういう仕組みをしているのか
- 身体を鍛えるとはどういうことか
- 筋肉をつけるとはどういうことか
- 神経を磨くとはどういうことか
- バランスが如何に大切か
カイロプラクティック院に来院する学生さんはほぼ全員が「体育会系」のアスリートですので「飲み込み・吸収」がとても早いです。
型がはまると角度は1つしか残らない
臨床でアジャスト(矯正)を行っている先生は誰もが「角度」に注意しているはずです。矯正角度が違っていれば動くはずの関節であっても全く動きを取り戻しません。「関節が動きたがっている方向と角度」これが矯正における肝です。アジャストで躓く先生は殆ど全員が「角度」で詰まっているといっても過言ではありません。
そして、角度で悩んでいる人は「型」がまだ未熟である事が多いです。あるべき「型」に定まった場合、矯正角度は「たった一つ」しか残らないからです。つまり「角度」とは「型」そのものなのです。「型を極めれば角度は最適解だけが残る」これがカイロプラクティックの芸術足る所以であり「武道」と相通ずる部分であるといえます。
症状を問わず腰下からです。
来院された患者さんの自覚症状が
- 「肩こりが酷い」
- 「片頭痛がする」
- 「首回りが重たい」
といったものであっても、施術は基本的に「腰下」の調整から入ります。
自覚症状の強い患部に直接アプローチをするのは余り得策ではありません。
患者さん自身の意識がそこに集中しているので、外部からの刺激に対してとても敏感になっているのです。
そういう場合は腰下を調整する事によって下半身の土台を整え、上半身の代償作用を開放するという方法の方が安全で早いです。
「腰痛」「股関節痛」の場合は「足先」からのアプローチが多い。
ちなみに「腰痛」「股関節痛」などの場合は上半身からアプローチする事もありますが、足先からアプローチする事の方が多いです。
やはり腰下の土台を整える事が全身のバランス調整に最も効果的だと感じています。
上半身と下半身、当院は「下半身」の方が重要なポイントだと考えています。
何せ、上半身は下半身の上に乗っているものですから。
上半身へのアプローチで上半身をターゲットにする施術は当院では稀です
「肩こり」「四十肩」「首痛」「肩の重だるさ」などの上半身・上肢の症状に対して、最初に上半身からアプローチをするという施術は当院では基本的にありません。
施術直後の効果は確かにあるのですが、やはり「効果の持続性」という点においてどうしても可能性を感じないからです。
上半身に異常が起こっているという事は、上半身を支える土台に異常が起こっているという事です。
土台の異常をそのままに、土台の上に載っているものを何とかしようとしても無理がありますので先に上を、という選択肢は当院には基本的にありません。
「やりたいのにできない」が人間には辛い
私ら人間にとって最大のストレスとは
「思うようにできない事」
だと思います。
仕事にしてもプライベートにしても、自分が望む形で物事が運べば楽しいですが、自分が望まない形で物事が動くとそれは「ストレス」となります。
他人との関わりの中でのそういった「ストレス」は仕方のないものですが、自分自身だけの事になると話は別です。
- 自分が思うように歩けない
- 自分が思うように出掛けられない
- 自分が思うように走れない
自分で自分を動かす事すらままならないという状態は想像を超えるストレスとなります。
下手をすれば人生そのものを後ろ向きに考えてしまう程です。
当院ではそういった患者さんに再び前を向いてもらうきっかけとなるように
- 「身体を自由に動かせる」
- 「身体が思うように動く」
- 「やりたいことを自由にできる」
という状態を取り戻すお手伝いをさせて頂いています。
ホメオスタシスという力
生理学の文献には
身体は常に変化の幅を
一定に保とうとしている
というものがあります。
これが「ホメオスタシス:恒常性の維持」というもので、「自然治癒力」と呼ばれる力です。
人間の身体は常に揺れ動いていますが変化の幅は一定です。大きな振れが出てもまた一定の幅に収まっていく。
生物が生まれ持っているこの仕組みは本当に凄い。バランスの極致です。
ただ、少しだけ厄介なのは「恒常性」の基準点が時に変化してしまうという事。
元に戻ろうとする恒常性が働く場合は問題ありませんが、「歪みはあるが、今が一番マシな状態」と判断をしたとき、身体は歪みを受け入れ維持しようとします。
恒常性の基準点が切り替わったのです。
身体の基準点が今、どこにあるのか?
その基準点を見極めるのが手技療法家としての腕の見せ所です。本来あるべき基準点からズレている場合は本来の位置へと戻してあげる訳です。
基準点を戻せば後は勝手に身体が戻っていく。それを自然治癒力と呼ぶのでしょうが当院は「ホメオスタシス」という言葉を使っています。
身体が持っている「元に戻ろうとする力」は本当に凄いです。それに比べると施術家の施術なんて可愛いものです。
それだけは覚えておいてください。
施術は「きっかけ」を作るのが仕事。
手技療法家の施術は「それ自体」が治療行為になるというより身体が元に戻る「きっかけ」となるものです。
関節矯正であっても、マニピュレーションであってもそれは同様で、あくまで身体が戻りやすくなる「きっかけ作り」が本来の役割です。
身体はその「きっかけ」をもって時に一気に、時にゆっくりと本来の状態へ戻ろうと動き出します。後はもう見守るだけで自然と戻っていく訳です。
この「きっかけ作り」としての手技療法を越えて「手技で治す!」と肩の力が入り過ぎると強すぎる矯正となり、結果的に状況を悪化させてしまう事に繋がります。
ひたすら「パキポキ」という音を追い求める矯正等はその典型です。矯正の目的を見誤っています。
手技療法家の手技療法はあくまで「きっかけ」を作るもの。身体が持つ「ホメオスタシス」のサポート役だと覚えておいてください。
手技が身体をリードするのでは無いのです。身体が本来の状態に戻りやすいようにお膳立てをするのが手技本来の役割なのです。
バカにはできないサポート役の手技。
ここは誤解のないようにしておきたいのですが、手技はサポート役だから変化が全く生まれない、という事は決してありません。
患者様が自覚されている
- 不定愁訴
- 痛み
- 違和感
- 関節の可動制限
といった筋骨格系の異常はその場で軽減~消失までの変化が即効性をもって現れます。ただ必ず「0」になる訳ではないという事です。
「0」になる場合もあれば、軽くなって一晩寝たら更に軽くなった、という変化が起こる場合もあります。
それはもう
- 症状の因果関係がどうなっているか
- どのくらいの期間、抱えていた不定愁訴なのか
- 患者様自身の強い意志
といった個人単位でのプロセスが関わってきます。
とはいえ「変化が無い」という事はまずありません。サポート役といってもバカにできないのが手技療法なのです。
身体に起こる変化を通して「可能性」を感じてください。それが「元気を取り戻す初めの一歩」となります。
痛みは取るべきだが、拘るべきではない
痛みは取るべき対象ですが、「0にする」事に拘ると迷宮入りになります。
どんな神業を受けても「何だかまだあるなぁ。」と痛みを探し続けるのです。
これも代表的な「患者あるある」です。
本質的なものに目を向けよう
痛みに拘ってしまう人は「痛み」に執着をしています。
「痛みが全ての原因である」と考えているのです。
その誤解を具体的に解いてしまいましょう。「痛み」そのものが問題なのではなく、痛みによって何かが「やりたいのに、できなくなっている」状態が一番の問題のはずです。
「痛くて何もできへんねん」
こんな訴えが多いですが、「痛くても動けばいいねん」とはなりません。
「動かないのは痛みのせい」だと思っているからです。
そこで「
その「やりたいのに、できなくなっている事」は人によって様々です。
- 痛みが気になって仕事に集中できない。
- 痛みのせいで仕事にならない
- 痛みが怖くてバスツアーに参加できない。遠出もできない。
- 痛みが怖くて思い切り走れない
- 痛みが酷くて生活に支障が出ている
- 痛みが酷くて子・孫を抱っこできない
当院では「痛みに囚われない」ようにする為に幾つかの仕掛けをしています。
1.「痛み」が患者様の「何を奪っているのか」を明確にします。
何故、患者様は自費診療の当院を選ばれたのか。
「痛みを取ってほしいからに決まってるじゃないか!」
と叱られそうですが、厳密には少し異なります。痛みがあったとしても「この程度なら何とかなる」状態であれば患者様は来院されません。
皆さん、辛抱強く我慢されるんです。
「今の痛みがあると困る」という状態になって、初めて来院されるのです。つまり、痛みによって何かが「やりたいのに、できなくなっている」訳です。
その「やりたいのに、できなくなっている事」は人によって様々です。
- 痛みが気になって仕事に集中できない。
- 痛みのせいで仕事にならない
- 痛みが怖くてバスツアーに参加できない。遠出もできない。
- 痛みが怖くて思い切り走れない
- 痛みが酷くて生活に支障が出ている
- 痛みが酷くて子・孫を抱っこできない
等が当院では多いと思います。
皆さん、「痛み」によって何かしらの「行動制限」を受けており、その「行動制限」を取り除きたいから覚悟を決めて来院されます。
つまり、目的が「痛みを取る」事ではなくて「制限を受け、できなくなっている事」を取り戻す事が目的であり、その為に来院されているのです。
極論、痛みが多少残っていても「目的は達成できる」となれば十分な第一歩です。まずは目的を達成し、その上で残った痛みは確実に消し込んでいけば良いのですから。
慢性化した症状との付き合いが長過ぎて、本来の目的がぼやけてしまっている方は多いです。ですので、当院では患者様と「来院目的」についてしっかり話し合います。そこで「痛みを取る」の先にある本当の目的が何なのかを明確にします。
それだけで「痛みに囚われる」可能性はグッと減るのです。
2.身体の変化を感じてもらう施術の流れにしています
当院の施術は他の一般的な院とは随分と異なります。
施術の中に検査と検証が一体となっており、また一般的な関節運動の検査だけでなく神経学的な筋力検査も組み込んでありますので、患者様自身が常に変化を体感できるように組み立てています。
ですので、患者様は「俎板の鯉」という訳にはいきません(笑。二人で一緒に施術を進めていくようなイメージですね。
関節運動と筋力の変化を互いに確認しながらの「積み重ねの施術」となりますので、来院直後はあれもこれもできなかった動きが、施術の過程で一つずつできるようになっていく。
そんな「階段を上っていく」ような小さな変化の積み重ねを感じてもらうようにしています。こうする事で、自分の身体が確実に変化している様子を感じて頂けます。
当院の施術の段取りを「合計10ステップ」に数値化すると良くわかる。
※あくまで当院の施術の話です。
当院の施術ルートを仮に10ステップに分割したとすると、最初の「1~4ステップ」くらいまでは「家でも、1人でもできる基礎調整」です。
目的と理屈さえ覚えればやり方は幾らでもあります。
一方、残りの「6~10ステップ」の項目は「1人では無理」な事と「専門技術が必要な調整~矯正」になります。
そして、ここが大事な点となるのですが
- 後半の「6~10ステップ」の施術は前半の「1~4ステップ」をこなして初めて可能となる
という事です。
いきなり後半戦からスタート、というアプローチが不可能なんですね。無理にしても全く効果が出ません。
これは、当院の施術が1つ1つを積み重ねる事で身体の奥に潜んでいる「根本原因」を炙り出す「ルート施術」となるからです。
「1~4ステップ」の部分を自宅で取り組んだ場合
患者様が自分自身で「1~4ステップ」の施術ルートを先にこなしている場合、
院で行う施術の段取りが短縮されます。
例えば院で「1~4ステップ」の基礎調整を行うのに通常40分かかるとしたら、それが10分に短縮されたり、場合によっては直接「6ステップ目」から始められる事もあります。
後半の専門的な施術に集中できるのです。
施術は基本的に限られた時間の枠内で行いますので、時間的に余裕のある施術ができるのは非常にやり易いです。患者様にとってもより細かい調整・矯正が可能となりますのでメリットしかありません。
「1~4ステップ」の部分を自宅で取り組んでいない場合
患者様が自宅で特に取り組んでいない場合、院での施術は「1-10」のルート施術となります。
この場合、患者様の身体の状態にもよるのですが、
- 筋バランスの崩れが激しい
- 神経バランスが揃わない(身体の感覚を中々掴めない)
- 代償作用の層が分厚い(複雑に症状が絡み合っている)
という様な状態の場合、予約時間の中で施術をしきれないケースが出てきます。いわゆる「取り残し」の発生です。
こうなると通院回数が増えてしまいますので、患者様の時間と費用の負担が増えてしまいます。
それどころか「取り残し」が残ると、せっかく調整した身体が元に戻りやすい為に、次の来院の際にはまた「1からやり直し」という事もあり得ます。
基本的にデメリットばかりが目立ってしまうのです。
初診時に「全10ステップ」を走り切るのはまず不可能。
患者様が一番望む形は「1~10ステップの全工程を初診で走り切ってほしい」だと思います。
「一発で全部取ってほしい」という事ですね。
勿論、施術する側としてはそれを常に狙いますが、臨床経験上それは非常に難しい要望です。
むしろ危険といった方がいいかもしれません。
自費診療は最後の選択肢として選ばられる事が多く、来院された時には患者様の身体は複雑に代償作用が絡まりあっている状態となっています。
毛糸が絡まった状態だと思ってください。
それを1度でほぐすには、それなりに強い刺激が必要となります。個人的にはとてもお勧めできるものではありません。
一発で症状が取れる可能性より、弱っている身体が壊れるリスクの方が圧倒的に高い「ハイリスク・ハイリターン」の施術になります。
臨床現場に立つ人間の間では必ずこの手の話が出てきます。
- 「患者さんが自宅で運動をしてくれない」
- 「必ず、あ~忘れてた~と次の予約の時に言う」
- 「言っても絶対にやってくれない」
これは施術家側の鉄板の会話テーマです。来院される患者様は
- 「その暇が無いからここに来ている」
- 「家でしていなくても一発で何とかするのが貴方達プロの仕事」
という認識の方も少なくありません。
自分の症状と因果関係を知ることが回復への最短距離となります。
- 「自分の腰痛はあくまで自分専用の腰痛」
- 「自分の腰痛は何故起こったのか?」
- 「自分の身体に今何が起こっているのか?
といった様に「腰痛」という一般論に関心を留めるのではなく「自分の腰痛」という形で「腰痛」を一段階掘り下げて考える事が大切になってきます。この「自分の腰痛」を分解して、身体に「今起こっている変化」を見極めることで「今、自分に必要な事」がどんどん見えてきます。
「自分の身体を通して答えを知る」流れができるのです。
当院はこれが「本来の施術の在り方」だと考えています。今回は腰痛を例に挙げましたが、他の症状や疾患でも同様です。
- 「腰痛」
- 「ギックリ腰」
- 「肩こり」
- 「変形性膝関節症」
- 「変形性股関節症」
- 「坐骨神経痛」
- 「頚肩腕症候群」
等のどの症状、疾患の場合も「その人その人」の原因とプロセスがあります。その個々人の事情を読み解いて、症状を分析し、自分に最適なルートを模索する。これは本当に大切な点ですので必ず忘れないでください。
筋骨格系の疾患以外でも普通に当てはまることです。
日常生活の改善は最も気軽に取り組める「体質改善」
もう結論としてはこれです。
「自分の身体で動く範囲を増やす」
「活動時間を増やす」
「活動負荷を少し上げる」
たったこれだけの「変化」でも1~2ヵ月で身体には変化が起こります。変化によって与えられた「新しい生活」に適応した身体に生まれ変わるからです。早い効果を期待するなら「変化を大きめにする」だけで対応できます。
ジムに通う、習い事をするといった「新しい何か」に取り組む必要もありません。「今ある生活」に少しの変化を投げ込むだけです。こんな簡単にできて、確実に変化が生まれる方法を私は知りません。もっと日常生活・日常習慣が持つ可能性はまっとうな評価を受けるべきだと思います。
マラソンは更に「脂肪燃焼」と「心肺機能」の強化が加わります
マラソンは歩行やウォーキングに比べると始める上でのハードルが高いのですが、その分見返りも大きいです。
- 脂肪燃焼が効率的に行われる
- 心肺機能が強化される
この二点が特に強化されます。
ダイエット目的であれば「脂肪燃焼」は非常に魅力的ですし、「心肺強化」は現代の何でも自動化・効率化の社会では「息をきらす機会」自体が少なくなっていますので、心臓への適度な刺激として非常に効果的です。
ただ、汗はかきますし辛いのでそれなりの心の準備が必要です。
それよりも、しっかりと身体の仕組みを理解しておき、次から次へとやってくる「凄い解決法」を自分で分析できるようになりましょう。
そうすれば「今の自分に必要な方法」を自分で見つける事ができます。それが結局、健康への最短ルートになります。「急がば回れ」とまでは言わないですが、「身体を学ぶ」というひと手間を加える事で
- 自分にとっての最適解の探し方
- 世の中の方法論の見え方
が全く違ってくるという事を覚えておいてください。
当事者にだけ響くメッセージ
外から見ると「何でやねん」と言いたくなるのですが、これは当事者あるあるです。
それは何故か?
真剣に悩む当事者だからです。
「簡単に儲かる」に手を出す人の場合は
- 「お金が欲しい」
- 「楽して稼ぎたい」
という自分の欲求に合致しているからです。
「そんなうまい話がある訳ない」というブレーキよりも「簡単にお金を手にしたい」という気持ちが強いからです。
それと同じ理屈なんですね。
- この痛みを何とかしたい
- 何とかする方法があるなら知りたい
- できたら簡単に済ませたい
こういった欲求だと「この方法で解決したら最高」という気持ちが「この情報はなんか変だ」という気持ちを上回ってしまう訳です。
そして、多くの場合は失敗します。
やっぱりそんな都合の良い話は
ないよね
この手の情報商材・商品・食品がいつまでも廃れないのは「当事者の悩みに直球のストライク」だからです。
常に悩みを抱える人は一定数います。常に移り変わるその「悩んでいる人」をターゲットにしているので、毎回「初めて試す人」ばかりな訳ですね。
これもまた無限ループの一つの形なのです。
なってからでも遅くはない「再発防止」だって大事です!
そもそも当院のHPをご覧になっている方の殆どが
「その瞬間を迎えてしまった患者様」
だと思います。それ以外の場合は「患者様のご家族・恋人」というケースです。
この記事は「経験者かその周囲の人」にしか響かないという悲しい運命の記事なのです。一番響いてほしい「今、崖っぷちの人」とその次に響いてほしい「予備軍」の人には中々響きません。
「自分には関係のない話」となってしまうからです。
でも、既に生活に支障をきたすレベルの症状を招いてしまい、激しく「あの時予防をしておけば良かった!」と後悔している患者様も遅きに失したことはありません。
今から「再発防止」に向けた「予防」を学べば良いのです。
予防は何も「最初の一発」を防ぐ為のものだけではありません。場合によっては再び帰ってくる厄介な症状を遠ざける最良の方法でもあります。
「あの時、しっかりしておけば」と後悔している患者様がいれば私は同じ地獄の経験者として伝えたい。
「今から備えても、健康に良い事が沢山ありますよ!」と。
メンテナンス通院の方は殆どが「より良い健康を求めている」患者様
当院に来院される患者様は殆ど全員が「より良い健康」を目指しています。決して再発防止だけが目的ではありません。
- あの症状を二度と味わいたく無い:再発予防の施術
- もっと自分の身体を使いこなしたい:健康寿命・質の向上
- なるべく子供の面倒になりたくない:自立した生活の維持・向上
といった目的・希望を達成したい方が多く来院されています。勿論「現状を長くキープしたい」という目的の方も多いです。
どちらのご希望にも対応していますのでそこはご安心下さい。
当院の方向性に患者様が合わせるのは本末転倒です。患者様の希望に沿った形で当院の施術をどんどん活用して下さい。
本当に鍼のこと、体のことがわかっている鍼灸師とは謙虚なものだと思います。
「俺が治してやる!」
とか
「俺のワザが最高の技術!」
とか、言いません(思っているかもしれませんが)。
わたしは運がいい人間で、素晴らしい技術を持つ鍼灸師と交流する機会を得ることができました。最近も勉強会などで、そういった方々に教えてもらう機会に恵まれています。
本当にすごい人たちばかりなのですが、ぱっと見は普通です。
別にすごいオーラなんか出てません。
知識を誇るようなことも、ありません。
でもすごいんです。初対面でもそれがわかる。
パッとツボを取ったその手つきが正確そのもの。力加減が絶妙そのもの。
その人の手が、その人のすべてを物語ってくれる。
「すごいオーラ」は出ていませんが、その話し方、物腰、立ち居振る舞いを見ていると、「この人になら体を任せたい」という気になります。
患者の体が変化していく未来までありありと見通している、そんな人たちです。
だから別に偉ぶらなくても患者さんはついてくるし、同業の鍼灸師からも尊敬されています。
そういう人たちは、鍼灸の技を、自分が偉くなるための手段、金儲けのためのツールとしてみていません(金儲けも大事ですけどね)。
鍼灸の技術にしても、本当に再現性のあるものは誰にでもできるものなので(それを「科学」という)、己の技術を誇るよりも、人間の体、ツボのすごさの方をリスペクトしています。
鍼灸と体が見せてくれる、奇跡のような現象、人間の不思議さに魅せられてしまっている、心から楽しんでいる。
その不思議さ、楽しさが見えてしまった人にとって「カリスマ」とか「ゴッドハンド」とかはどうでもいいのです。
いつまでも、鍼灸と人間の体が見せてくれる「三昧」の境地でただただ遊んでいたいのです。
わたしも最近、そのような世界を少しだけ垣間見ることができました。
これからますます、鍼灸が好きになれそうな予感がして、本当に鍼灸師になってよかったなと思っています。
— 病院で治らないつらさこそ、はり灸の得意分野です
病院でこう言われたことはありませんか?
「加齢のせい」
「骨がゆがんでいる」
「軟骨がすり減っている」
「神経が圧迫されている」
「慣れるしかない」
「ここでは治りません」
まさに、こういった患者さんたちが、勇気を出して治療院の扉を叩いています。
ここは、通常の医療の網の目からこぼれ落ちてしまった方たちのための治療院です。
病院で治るつらさは病院で治しましょう。
病院で治らないつらさこそ、はり灸が得意とする分野です。
人生を目指す方のお手伝いをする為に日々の臨床に励んでいます。当院の関わり方は患者様のライフステージによって様々です。
- 学生さんはアスリートとしてのパフォーマンス向上の為に来院されます。
- 社会人の方は仕事のパフォーマンス向上の為に来院されます。
- 専業主婦の方は家事・育児をしっかりこなす身体を守る為に来院されます。
- 小さなお子様は将来の身体の土台を作る為にママと来院されます。
- リタイアされたシルバー世代の方は「生涯現役」でいる為に来院されます。
それぞれの目的に応じて当院を上手に活用されているのです。
当院の施術が提供できる形は極めてシンプルです。
- 痛みが改善される
- 痺れが改善される。
- 身体の運動制限が改善される
- 身体が軽くなる
- 身体の使い方を学ぶ
- 身体の鍛え方を学ぶ
- 身体が求める栄養について学ぶ
- 人間本来の身体の感覚を思い出す。
つまり、過去に執着する自分が変わればそのまま未来が変わっていくという事です。発症した事、発症する前にばかり拘る自分だと何も前に進みません。いつまで経っても同じ場所に立ち続けています。
一方で回復する事に目を向けている自分だと前へ前へと気持ちも身体も前に進みます。新しい事に挑戦して身体はどんどん新しいステージへと上がっていきます。
現実を嘆くより、未来に目を向けよう。
繰り返しになりますが、「自分に起こった悲劇」を嘆きます。
- 何で俺がなったんだ
- 何であいつじゃないんだ
- 俺が一体何をしたんだ
- こんなの不公平だ
本当にこんな気持ちが沸き上がってきます。院長は1日中天井を眺めながら考えていました。
- 神様がルーレットで自分にしたのかなぁ
- 神様がくじ引きでもして自分になったのかなぁ
完全に自分が「被害者」になっていたのです。実際は「体を追い詰めた加害者」なのに。
この様な「被害者意識」は発症当初の代表的な患者思考です。自分は悪くないのにどうしてと。でも多くの場合は「無自覚」のままそこ(発症)に至る道のりを歩いてきています。
「まさかこんな事になるなんて」と戸惑っているだけなのです。
ただ、嘆いていても時間は戻せませんし、状態は変わりません。状態を変える為には動くしかないのです。「何であそこで止められなかったんだろう」と過去を嘆くよりも「どうやったら最短で復活できるんだろう」と明るい未来に向けて思考を張り巡らしましょう。
具体的な方法論が見えてくると一気に道は開けていきます。
発症前と全く違う身体の使い方と鍛え方を馴染ませたからです。
ヘルニアや神経痛で身体が壊れた人は、心も一緒に壊されます。
「元の状態には戻れない」=「前と同じパフォーマンスを発揮できない」
これは完全な勘違いです。固定観念です。
これは元の自分を取り戻そうと頑張った場合の話です。発症前と全く同じ状態には戻れません。ですが、発症前とは違う新しい自分を再構築していくならば話は別です。
「以前の自分とは違う」けれど「以前の自分よりパフォーマンスが向上している」
こういった状況を作り出せます。
実際に私がそうでした。ホッケー選手としては致命的と言われていたヘルニア、神経痛ですが結果的には選手としてのポテンシャルが贔屓目に見ても3割は上がりました。
発症前と全く違う身体の使い方と鍛え方を馴染ませたからです。
僕の中で変わった序列
実際にカイロプラクティックを受けて僕の中で変わったことがありました。発症直後に浮かんだ治療法の序列です。
施術を受ける前の序列
病院
(整形外科・脳神経外科)
整骨院・鍼灸院
・
・
・
・
手術
・
・
・
・
整体・カイロプラクティック等の民間療法
施術を受けた後の序列
病院 整骨院 鍼灸院 整体 カイロプラクティック
・
・
・
・
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手術
縦の序列ではなく横の序列になったのです。そして手術は最後の手段として残されていると。これが正しい位置関係だと今も確信しています。
発症直後の選択肢は大体こうなっています
ヘルニアや坐骨神経痛といった神経痛を発症した際の選択肢はほぼ全員がこうなっています。
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病院
(整形外科・脳神経外科)
整骨院・鍼灸院
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手術
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整体・カイロプラクティック等の民間療法
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これが保険診療に馴染んだ人間の当然の発想です。院長もそうでした。身体を壊した時は保険診療でしょ。国家資格を持ってる人のところでしょ。それ以外は何されるかわからないし高いし、選ぶ理由がわからない。
1人のヘルニア患者が辿り着いた場所
俊カイロプラクティック院は「(同)腰痛治療ナビ」で4番目の直営院です。
院長は「(同)腰痛治療ナビ」の立ち上げメンバーの1人で、ヘルニアによる手術宣告を受けた元患者です。
20代半ばでヘルニアを発症し、激しい神経痛の為に1か月の寝たきり生活を余儀なくされました。
頼った有名なヘルニア専門医には問診5分で手術の宣告、後遺症の宣告まで受けました。私の人生に重く暗いカーテンが降りた瞬間です。
- 「切る以外に選択肢が無い」
- 「切っても後遺症が残る」
そんな現代医学に見放された私は民間療法に「残り少ない全ての可能性」を賭けました。
結果、
カイロプラクティックで
完全復活!
- ホッケーにも復帰できた。
- MTBにだって乗れる様になった。
- 何処にだって自分の足で行ける!
病院では「これからは我慢する様に」と言われていた事が全て取り戻せました。
そんな患者の辿り着いた場所が「(同)腰痛治療ナビ」の設立であり「直営院の院長」としての新たな人生でした。
- あの時の自分と同じ様に「さまよっている人」を助けたいと会社を作り
- あの時の自分と同じ様に「人生から光が見えなくなった人」を助けたいと院を作りました。
当院は千里丘という小さな町で生まれた小さな院ですが「北摂地域の健康拠点」となるべく、日々臨床に臨んでいます。
- 「自分の身体を取り戻したい」
- 「自分の身体を使いこなしたい」
- 「自分の身体を使い切りたい」
こうした願いを持った患者様が日々来院され、その症状から卒業されています。
次はきっとあなたの番です。
「復活したい!」という問いへの「答え」
俊カイロのHPに辿り着かれた人は誰もが辛い症状に悩んでいます。
- 「もうどうしていいかわからない」
- 「何でもいいから、何とかしてくれ!」
この様な願いをお持ちのはずです。
答えは幾つもありますが「俊カイロ」は間違いなくその答えの一つです。
自分で取り組める事は全てやった。
それでも何も変わらなかった。
そんな時こそ当院にご相談下さい。
「まだ自分で何かできるかもしれない」と思いながらの来院と、「自分にできる事はやり切った」と思った上での来院では施術への姿勢も効果も全く変わります。
大切なのは患者様自身が納得しながら前に進む事です。
当院のドアはいつでもあなたの為に開いています。
ですので、急がず慌てず、自分に納得がいってから来院下さい。
当院は患者様に寄り添い「当たり前の日常を取り戻す」為の最適なパートナーになれる事を願っています。
ある日「その時」を境に日常が壊れる
- 突然の痛み
- 突然の痺れ
- 突然の感覚
突然やってきた「その時」を境に日常が激変すると、人は誰もがパニックに陥ります。
「え?何これ?自分はどうなるの?」
鼓動がどんどん早くなり、状況も理解できず、頭の中にはネガティブな思考が溢れます。
- 不安
- 焦り
- 焦燥感
- 恐怖
- 困惑
色々な感情がごちゃ混ぜです。
私もヘルニアの神経痛に襲われた瞬間がそうでした。5秒前まで当たり前だった事ができなくなる。
日常生活が一瞬で崩壊しました。
こんな劇的な変化は人生で初めてでしたし、頭にそんな発想がありませんでした。
正に発想の枠外からの突然の出来事。
身体的にも、精神的にもカウンターパンチを食らったようなものです。
あの時は神経痛の痛さ、苦しみよりも全く別の気持ちで一杯でした。
- 「何が起こった?」
- 「身体が思うように動かない」
- 「これは回復するのか?」
それが神経痛だとも気付けず、とにかく「初めての事」への恐怖と不安が唯々渦巻いていました。
今ならその原因がわかります。
「身体の事を何も知らないから」
深刻なのは「症状」ではなく「知識不足」だったのです。
「知らない」事すら「知らなかった」
ヘルニアを通して学んだこと。
人はその身に降りかかって初めて「何も知らない」事に気付くという事。
院長がヘルニアを患った時、恥ずかしながら「椎間板ヘルニア」なんて疾患名は知りませんでした。
その時既に20代半ばでしたが、腰回りで出てくる症状や疾患なんて
- 腰痛
- ギックリ腰
- 坐骨神経痛
くらいしか本当に知らなかったのです。「腰椎すべり症」も「脊柱管狭窄症」も全く知りませんでした。「梨状筋症候群」だって知りません。それどころか「神経痛」「痺れ」なんて言葉すら殆ど耳にしたことが無い状況だったのです。
つまり、自分自身がヘルニアを起こした瞬間は「赤ちゃん」レベルの知識だった訳です。
何が何だかさっぱりわからない。
だから怖いし、不安を感じるし、恐怖も感じるのです。
- 自分の身に何が起こったのかが全くわからない。
- これはいつまで続くのかすらわからない。
- 深刻なのか軽症なのかもわからない。
これはもう人里離れた山中にポツンと立っているようなものです。
- 右も左もわからない。自分の立ち位置がわからない。
- 何処に行けばいいのかもわからない。
- 何をすればいいのかわからない。
これで希望や可能性を感じれる人が居たら相当神経が太いと思います。
立っているステージがそもそも違う。競争相手じゃない
医療と代替医療は「補完しあう関係」として扱われていますが、実際は「別ジャンル」と考えた方が良いです。
役割がそもそも違うのです。
「補完しあう関係」という位置づけが「代替医療は劣化医療」という固定観念を植え付けたような気がします。これは学べば学ぶほどに感じますが民間療法とは「異なる道に可能性を見出した別のアプローチ方法」です。ただ日本では医療としてまだ認められていないだけです。※カイロ自体は海外では医療と認められている。日本は政治的な話が介入するのでややこしい。
つまり、そもそもが同一線上に扱うべきでは無く、互いが別ルートを進むものなのです。どちらかというと「西洋医学」と「東洋医学」の違いに近いかもしれません。同じ人間の身体を健康にするという目的ですが、その取り組み方が全然違うというもの。
どっちが正しいではなくどっちも正しいというのが正論だと思います。
ただ、西洋医学は「どっちが正しい」に固執して、東洋医学は「どっちも正しい」というスタンスに個人的には感じます。
今なら言える「何故、気付かなかったのか」
ずばり「経験不足」と「情報不足」です。
手技療法への誤解を通して、僕は「自分が如何に世間知らずだったか」を思い知らされました。
自分は「固定観念」で勝手に世の中を見ていたなと。
- 世間の評判はあてにならない
- 未経験者の意見はあてにならない
- いい加減な情報が独り歩きしている
本当に患者経験は大きな勉強の機会になりました。視野が格段に広がりました。
形を真似しただけの取り組みは無意味
良くあるのが「同じ動きをしているのに、効果が出ない」というケースです。一生懸命しているのに結果がついてこないパターンです。
今はTVや雑誌、最近ではYoutube等でも沢山の「在宅療法」の情報が出ています。
- 自宅で簡単腰痛体操!
- 1日5分のヘルニア体操!
- 坐骨神経痛にはこれだけでいい体操!
症状に悩む患者様にとっては大変嬉しい内容なのですが「これをしているから大丈夫」という取り組み方ではするだけ無駄です。
「何を目的とした体操なのか」を意識していないと大切なポイントがズレてしまい「ちょっと違う。。」という状態になってしまうのです。
ですので、自宅で腰痛体操やヘルニア体操といった「在宅療法」に取り組む際には必ず「ポイント」を抑えておきましょう。
要点説明の無い体操は紹介者自身が良くわかっていないという可能性が高いです。
真似をするのは簡単ですが、効果が出る様にしっかり取り組むのは難しいのです。
深く掘り下げる程に効果は高まります
在宅療法は掘り下げれば掘り下げる程に効果は高くなります。ボディビルダーの選手が鍛える筋肉を意識して取り組む事で効率良く鍛えていくのと同じ事です。
理解をするという事は脳がしっかり意識できているという事。それはつまり腰痛体操にしても目的とする部位をしっかりと使える、使おうとするという事です。
効率よく運動療法ができれば効果はしっかり・短期間で出てきます。時間や回数に拘る人も多いですが、それよりも「取り組む在宅療法の本質」を掘り下げる事の方が効果的だと覚えておきましょう。
掘り下げるってどういう事?
具体的に掘り下げるとは「目的と手段」を掘り下げるという事ですが、それがどういうことかを例で示します。但し、下の掘り下げは「アスリート」レベルですのでそこまで掘り下げなくても大丈夫です。
例:「腹筋を鍛える」を掘り下げよう
- 何の為に?:腰痛を改善したいから
- 何で腹筋が必要なの?:腹圧が抜けて腰痛になっているから
- 何で腹圧が抜けると腰痛になるの?:お腹の支えが無くなるから
- 腹圧って何?:お腹の内外にかかる圧力の事
- 腹圧ってどうやって作ってるの?:お腹の筋肉が適度に緊張して作られている
- どの腹筋を鍛えるの?:腹直筋、腹横筋、内外斜筋群、横隔膜、骨盤底筋など
- それを鍛えたらどうなるの?:腹圧が戻って腰痛が改善する
- もうやるしかない!
この場合、目的は「腰痛改善」でその手段として「腹圧回復」があります。そしてその腹圧回復を目的とした場合にその手段として「腹筋強化」が出てきます。そして「腹筋強化」を目的とした時にその手段として「腹筋群の強化」という具体的な形が見えてきます。
このように「目的と手段」をらせん状に追い求めていく事が「掘り下げる」という事です。
俊カイロではこういった掘り下げもお伝えしています。
上記の掘り下げ、目的意識については院でも全て説明をしていきますのでご安心下さい。来院はせずに、在宅で自分で行う場合はインターネットなどを使って自分で調べながら取り組むと良いと思います。
勿論、院で在宅用の運動プログラムを組み立てたいという相談も受け付けています。
慣れないうちは考えるという行為が難しいかもしれませんが「あ、そういうことか」と気付いたら後はとても簡単です。生活の中でも色んな在宅療法になるものがあるんだ、と気付く事が増えていくと思います。どんどん日常に変化を取り入れていきましょう。
神経痛、痺れは時に人を投げやりにします。
ヘルニアや神経痛といった「日常生活に支障をきたす」レベルの症状が出てきた場合、人は投げやりになる事が多々あります。人生のタイミング的に脂が乗っている時期だとすると尚更です。私が正にそうでした。
- ああ、自分の人生は終わった
- 世の中から取り残された
- 出世競争から落ちた
寝たきりの状態だと実際に世の中から取り残されてる訳で、出世競争からは確かに落ちている訳で、それはそれで確かな事です。止まらずに走り続けている人に今から追いつくなんて難しい。
だから投げやりになってしまうのです。
でも、決して諦めないで下さい。少し考え方を変えればいいだけです。今までのやり方で追いつこうとしてもそれは無理です。でも、追いつく為には今までと同じ方法をしなくてはいけないのでしょうか?
今までとは違う、新しい方法で追いつく事はできないのか?その方法はあるのか?
あるかどうかわからないなら、模索すべきです。私個人の経験から言いますと「その方法」は沢山あります。
ただ、今までの自分はそれを必要としなかった為に知らなかったし、知ろうともしなかっただけです。今は違います。そんな方法があるなら喉から手が出る程に欲しいはず。
ならば積極的に手に入れに動きましょう。今日明日という話ではありませんが、必ずそれは手に入ります。そしてその方法が手に入って自分に馴染んだ時、そこには新しい自分が誕生しています。
ヘルニアや脊柱管狭窄症の神経痛や痺れは人の心を壊します。でも諦めなければ必ず復活もできます。人間の身体の可能性を信じてください。
スラムダンク 作:井上雄彦 より
無理して追いつく必要だってそもそも無いんです
「置いてきぼりだ」とか「出遅れた!」と焦りを感じる人は「一刻も早く追いつかねば!」と心が急いてしまうと思いますが、逆に「別の道を模索しよう」と従来のレースから降りる選択肢だってあります。
私は降りました
抜きつ抜かれつの競争に戻るのではなく「自分にしかできない事」を模索する「オンリーワン」への模索もありです。また「本当に自分がしたい事は何か」と故障をきっかけにして自分と向き合うのもありです。
ヘルニアや坐骨神経痛は人生において突然やってきた強制ブレーキのようなもの。望まないブレーキに最初は戸惑いますが、これを「きっかけ」として活用するのも一つの手です。