この様な方が当院で頑張っています
当院に来院されている変形性股関節症を診断された患者様は、それぞれ異なった背景をお持ちです。「痛いから何とかしたい」という方もいれば「自分がこのままじゃ周りも巻き込む」と強い責任感を感じて来院される方もいます。
また「止めろと言われているが、これだけ(テニス、マラソン、野球、ゲートボール等)はやめたくない」と負担を承知で少しでも長持ちさせる為の来院をされる患者様も多いです。
ケース1.歩くのが段々と億劫になってきた
変形性股関節症を診断された患者様は「歩くと痛みがある」「痛くて歩きにくい」といった悩みを抱えている場合が多いです。
- スタスタと普通に歩けない
- こまめな休憩が必要になる
- ちょっとそこまでが遠く感じる
この様な悩みを抱えていると次第に「もういいや」と出歩くことが億劫になってきます。出かける事よりも、出かけてからの事が「面倒」「しんどい」といったストレスの方が多く感じてしまうからです。
当院では「このままだと引き籠りみたいになってしまう」と危機感を感じて「昔の様に普通に歩く」事を目標にされた患者様がいらっしゃいます。「距離を意識する事なくテクテクと歩ける自分」を取り戻すことがゴールです。
ケース2.自分のイライラが家中に蔓延しているのを感じる
変形性股関節症は中々出口が見えない疾患です。一度変形をした関節が元に戻る事は基本的にはありません。その現実が余計に心のダメージとなって圧し掛かってきます。
- 「どうせ元に戻らないなら何をしても無駄」
- 「もう今更取り戻せない」
この様な半ば投げやりな気持ちになってしまい、その鬱屈した気持ちを発散する事も出来ずストレスだけがドンドン蓄積していくのです。
その結果、イライラを募らせる自分の空気は周りの家族にも伝わり、家の中全体の空気が段々と重たい物になってしまいます。これは本当に多いです。
その空気を吹き飛ばすのは・・・患者様自身だ!
家中に蔓延する暗く重たい空気。それを作り出しているのが他でもない自分自身だと気付いた患者様は「このままでは家族まで駄目になる!」とハッとされます。
そして「家の空気を重くしているのが自分なら、自分が元気になるしか解決策は無い!」と前向きに目覚める場合が多いです。
当院ではそんな「家族を巻き込んでいられない!」と気持ちが前向きになった患者様が来院され、改善に向けて頑張っています。
ケース3.つい家族に当たってしまう自分を変えたい
自分の股関節はもう元には戻らない。周りには股関節が元気な家族がいる。そんな状況になると元気な家族に対して「嫉妬」に近い感情が沸き起こる場合があります。どんな励ましを受けても「自分は綺麗な骨をしている癖に」と素直に受け止められなくなるのです。
そうなってくると家族に強く当たってしまう事が出てきます。これは症状が重たく日常生活に支障が出ている患者様に見られます。
周囲に当たると今度は周囲が自分を腫物に触るかのような対応となり、それが更に自分を傷つけていくのです。完全な悪循環です。
自分が変わらない限り、悪化するばかり
そんな家の空気だけでなく家の中の人間関係にまで悪い影響が出始めた時、ハッと冷静になる患者様も多いです。「このままだったら家族がバラバラになる」と感じ、「自分が変わらなけば」と当院に来院されます。
前向きに敵う後ろ向きは無い
患者様自身が明確な目的意識を持つと、その前向きな空気はあっという間に暗く重たい空気を吹き飛ばします。家の空気は明るくなり、家族もまた応援してくれる様になっていきます。今度はその応援がとても嬉しく、心強く、患者様に届きます。
変形性股関節症を克服する事は勿論ですが、家族を元気にするために自分自身をまず元気にしようと来院される方が多いです。
ケース4.周りの目が気になる
変形性股関節症を診断された方は、多くが変形性膝関節症の兆候もお持ちです。股関節と膝関節は常にセット。更には腰椎と足関節もセットです。
ですので、股関節だけがおかしいというケースの方が稀だと言えます。つまり「歩行」機能が低下してしまっている事が多いのです。
「今迄みたいに歩けない」事を強く実感している患者様は「みっともない歩き方になってる」と周囲の目を気にして積極的に外出をしようとしなくなる場合があります。
出たいけど出たくないを克服する
思う様に歩けなくなった自分を自覚されている患者様は「外に出たいけど、こんな歩き方じゃ恥ずかしい」と矛盾した気持ちを抱えて憂鬱になります。
「出たいけど、今の状態では出られない」という事に悩み、「今の状態は家にいても解決しない」という事も理解されています。
じゃあどうしたらいいの?と袋小路に迷い込むのですが、そんな患者様が当院に来院され「歩ける股関節」を取り戻そうと頑張っています。
重心バランスを戻すだけでも違う
変形性股関節症は「股関節の変形」が問題であり、それはもう戻らない。そんな認識で悩まれている患者様が多いです。
確かに変形した関節は戻りませんが、その変形をもたらした原因、そして痛みをもたらしている原因は「変形した骨」である事よりも「重心の偏り」である事の方が多いです。
変形したから痛いのではなく「重心の偏り」が変形を促し、痛みも起こしているという事です。ですので、変形した股関節であってもしっかり歩ける様に「重心バランス」を整える事が大切になります。
重心を通して歩行を取り戻す
当院には重心を整える事で「楽しく歩ける生活」を取り戻そうと頑張る患者様が来院されています。重心を整えることは股関節に限らず、膝関節や腰、肩関節にもとても良い影響を及ぼしますので、からだ全体の健康の底上げにも効果的です。
ケース5.止めろと言われているが、それだけは嫌だ
最近、アクティブシニアという言葉を目にする機会が増えてきましたが、それは当院においても変わりません。非常に元気なシニア層が変形性股関節症で来院されています。
その来院理由は「周りは止めろと言っているが、それだけは死んでも嫌だ」という物凄く前向きな理由です。
スポーツを楽しむシニアに多い
周囲に、医師にも止められているが止めたくない。そんな気持ちで来院される方はほぼ全員が「スポーツが趣味」の方です。
- テニス
- マラソン
- ゴルフ
- 野球
種目は様々ですが、変形性股関節症を患う訳ですから「走り回る種目」が多いです。
生涯スポーツとして取り組んでいるものの、股関節を痛めてしまい「もう引退した方が良い」と医師や家族に言われて「それだけは嫌だ」と現役復活の為に来院される方が殆どとなります。
続けながら来院のケースも
現役続行に意欲を燃やすアクティブシニアの皆さんはとてもアグレッシブです。
診断直後であっても症状を自覚している状況であっても「運動は続けながら施術に取り組みたい」という物凄い希望をもって来院されます。
最短距離としては休息を入れた方が間違いないですし、下手をすれば現役復帰を妨げる症状を引き寄せるリスクもありますので、院としてはとても提案できる内容ではないのですが、本人様が「それでもいい、これだけが楽しみなんや」と言われるのであれば無理に止めることはしていません。
正しい身体の使い方を学ぶ事が答え
アクティブシニアの故障の原因は多くの場合で「無理をさせた」ではなく「身体を上手に扱えない状態で無理をした」事が原因です。つまり「力任せ」でプレーをした事が引き金となっているケースが殆どなのです。
そこで、正しい身体の使い方を施術や体操を通して覚えてもらう事がアクティブシニアの変形性股関節症の克服には一番効果的です。