院長自身が考えている俊カイロプラクティック院の特徴です。
院長目線の特徴をご紹介
このページの紹介は「院長自身」が自分で感じる「当院紹介」となります。
患者様目線の特徴は院全体の雰囲気を伝える物が多く、当事者である院長が考える特徴は「院の施術」中心の内容となりました。
やっぱり違いが出てきたなぁと素直に感じます。
患者様から頂いた「当院の特徴」とは全く内容が異なりますので両方を読み比べて頂くと面白いかもしれません。
二つの視点から見る「当院の特徴」
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1.全身調整が基本のルート施術
当院の特徴は「全身調整」が基本となっているルート施術です。
「腰痛」であっても腰だけは見ません。
必ず肩甲骨~頸椎まで身体を登っていきます。
逆に肩こりの場合であっても肩回りだけでは終わりません。
必ず頸椎~腰椎~骨盤と肩を中心に上下へと展開していきます。
人間の身体は常に全体で「代償作用」を繰り返しています。
腰に異常が起こればその上下の組織は代償作用で無理をします。
そして無理をしている組織の上下が更に代償作用で無理をします。
そのまた更にその無理をしている組織の上下が・・・・とエンドレスです。
来院される患者様は殆ど全員がこのエンドレスループが絡まりあって「どうにもならない」状態になっているのです。
この状態をパーツ単位の施術で改善させていくのはまず無理です。
パーツ単位の施術では「その場は楽になるがすぐ元に戻る」というパターンに陥ります。
それは「一番目立つ部位だけを改善させた」からです。
「パーツ単位の施術」はしない
私自身がヘルニア患者だった頃にこのパーツ単位の施術に苦しみました。
自分は不治の病になったのかと真剣に悩みました。その時だけ改善してもすぐに戻る。虚しさと絶望感だけが残るのです。
今になって思えば典型的な「パーツ施術」をされていただけだと思います。
それで改善する訳が無いのです。
当時の自分は余りに無知だった為にそれにすら気付けていませんでした。
当院は「知らない患者様」の不安につけ入る様な事はしたくありません。
その時身体に必要な事を全てする。
それが当院の基本であり、それが結局は「全身調整が基本」というスタンスになっただけなのです。
2.「基礎医学」が全ての基本。
良く国家資格を持っている先生が「我々は既定の医学過程を修めている」という表記をされています。
当院は国家資格を持っていませんので「既定の医学過程」は修めていませんが、規定以上の学習はしています。
因果関係を大切にする
手技療法の業界はとにかく「技術優先」の世界です。
- 「こうすれば腰痛は治る」
- 「こうすれば肩こりは取れる」
- 「こうすれば痺れは取れる」
この様な「How to」理論が常に飛び交っています。
ですが、実際の臨床においては患者様もまた「1点物」です。腰痛であっても肩こりであっても1人1人で全然違うものです。
- 発症プロセスが違う
- 生活環境が違う
- 生活習慣が違う
- 労働環境が違う
- 食生活が違う
背景が全く違うので「こうすればOK」というマニュアル技術では通じない事も多いのです。
そこで当院は目線を変えて症状と向き合う事にしました。
人間の設計図を理解する
つまりは「生理学」「解剖学」「運動学」「神経解剖学」といった人間の基本構造を深く掘り下げて、そこに個人単位の要素を組み込んで分析をする形です。
人間の構造を理解する事
これは院長が昔からずっと考えていた事です。
次から次へと新しいテクニックが登場する整体・カイロ業界の中で常に感じていた事。
それは「疾患よりも人間の構造を掘り下げる方が大事なのではないか?」という事でした。
- 腰痛
- 肩こり
- ぎっくり腰
- 坐骨神経痛
- 椎間板ヘルニア
- 変形性股関節症
- 変形性膝関節症
それぞれの疾患に対する議論は熱心なのですが「疾患が起こっている身体」に対しての議論は話題に上がる事すらありません。
もっともっと「人間の身体の仕組み」について掘り下げて学ぶべきではないか。
その先に各種疾患の現象としての理解が深まるのではないか。
当院ではそう考えています。
テクニックや技術は「人間の構造と仕組みの理解」の先で産み落とされる「型」だと考えています。
参考書は医師用の医学書
院長が学習に使っている医学書の一部です。
解剖学1冊、生理学1冊という枠ではなく生理学5冊、解剖学4冊といった形で今も学び続けています。
冊数が増えていったのは鍼灸師・柔整師・理学療法士・医師・看護師といった国家資格の勉強で使う医学書に違いがあるのかを知りたかったからです。
結果的にそれは大きな経験となりましたが、生理学だけでも5冊になってしまいました。
ですので読み始めてはや8年、未だに勉強中です。
医師用の教科書でないと人間の理解は遠い
これは間違いありません。
基礎医学を修めるならば必ず医師用の医学書を読むべきです。
鍼灸・柔整・理学療法士・看護師等の国家資格の教科書は余りに薄く内容が希薄です。ページ数にすると半分もありません。
院長も比べ読みをして初めて知ったのですがこれは衝撃的でした。
当院では人間の基本設計を正しく理解する為に「解剖学」「生理学」「神経解剖学」「運動学」いずれも医師用の参考書を複数冊購入した上で並行して学習しています。
医師用の教科書であっても1冊だけでは足りないと思います。
2~3冊を読み解いて初めて見えてくるものが余りに多いのです。
医学書Aには書いているけど医学書Bには書いていない。AとBを合わせて初めて見えてくる、なんていう事例は沢山ありました。
3.「施術」と「宿題」は等価値
一般的に整体やカイロプラクティック院などは以下の様な認識が一般的のはずです。
- 「痛くなったら行く」
- 「施術を受けたら痛みが取れる」
- 「再発したらまた行く」
- 「何とかしてくれる頼りになる場所」
これは確かに間違っていません。院長も患者時代はそう思っていました。
ですが、これでは「発熱したら薬を貰いに行く」という病院と何も変わりません。
肝臓に負担を掛ける薬が負担を掛けない手技に変わっただけです。
結局は「薬 or 手技に頼る」という根本的な構図が変わっていないのです。
手技療法の謳い文句に「根本的な原因を解決する」というものがあります。
ですが「根本的な原因」は正に「痛くなったら行けばいい」という認識そのものなのです。
「院」と「自宅」で50:50の取り組みを
当院の取り組みはクルマの両輪です。
- 院で行う施術
- 院の外で行う在宅の取り組み
この二つのどちらが欠けても効果は緩やかに落ちていきます。
院での施術だけで在宅で何もしていない場合は「施術後はとても調子が良いが、段々と戻っていく」という状況になります。
一方、自宅で自分だけで取り組む場合は効果が非常に緩やかで1週間2週間では中々「身体で感じれる変化」が出てきてくれません。
全く効果の出ないケースもあります。
これは身体の状態を正確に把握ぜす、あてずっぽうで取り組む為に「的外れ」な取り組みになっている場合に良くあります。
- 院での施術で自分の身体を確認し、最適な在宅プログラムを構築する
- プログラムに沿って取り組む事でリセットした身体の状態を定着させる
在宅の取り組みで変化が定着するメリットは「施術の効率化」にも繋がります。
院で調整すべき点が消し込まれていくので施術の段取りを省いていけるのです。
- 院で施術をする
- 在宅でプログラムに取り組む
- 良い状態で次の施術に入れる
- より高いレベルのプログラムを取り入れる
- 更に良い状態で次の施術に入れる
- この繰り返し
このような「上に上昇する螺旋階段」を上がる様な形に仕上がっていきます。
これが理想的な健康を取り戻す流れです。
宿題は必ず出ます
以上、当院では「施術」と「在宅」での取り組みが繋がりあっています。
ですので「宿題」に関しては必ず出します。
検査の結果出てくる「ウィークポイント」を修正する為の宿題です。
「する・しない」の実行は患者様自身の決断となりますが、
しない場合は次回施術の際に院で取り組む段取りが増えてしまいますので「非効率的な流れ」となってしまいます。
逆にしっかり自宅で取り組みウィークポイントを克服した場合には院で行う段取りが省略されて先に進めますのでとても効率的です。
兎にも角にも、当院の宿題は「施術」と密接に繋がっているものとなりますので成るべく1日の何処かで取り組む時間を作る様にしましょう。
4.「身体のレベルアップ」を目指す
一般的に病院・治療院・施術院という場所は「身体に起こっている問題・痛みを取る場所」として活用されています。
「何かが起こったら行く場所」
これが現状の医療・代替医療の立ち位置です。
ですがこれではいつまで経っても「対処療法」の域を出る事ができません。
- 腰痛・ギックリ腰等の問題が起こり、解決する。
- 問題を起こした原因環境である「日常」へと戻る。
- 発症前と変わらない「日常」の中で再び再発する。
- そしてもう一度病院・院へと足を運ぶ。
日本中でこの無限ループが起こっているのです。
俊カイロプラクティック院は「今ある痛みを取る」という事も勿論しますが、そのもう一歩先に進んだ取り組みにも積極的に取り組んでいます。
それが「身体のレベルアップ」であり「健康寿命の底上げ」と呼ばれるものです。
原因となる環境にも変化を与える
当院では患者様ごとに宿題を出しています。
それは「原因となる環境」に対して「変化」を投げ込む事が目的です。
腰痛やギックリ腰、ヘルニアや肩こりといった様々な不定愁訴を生み出す原因は大きく分けて二つです。
- 生活環境
- 生活習慣
この二つが施術前・施術後で変化無ければ100%再発をします。
ただ再発が早いか遅いかだけの話です。
症状を作り出した「日常」へと戻る訳ですから再発しない方がおかしいのです。
では再発を予防するにはどうすれば良いのか?答えはとても簡単です。
発症前の「日常」と施術後の「日常」を「=(イコール)」で結ばなければいいのです。
つまりは少しでも良いので「発症前とは違う日常を送る」という事です。
その為に当院では「宿題」を患者様ごとに設定して委ねます。
- 今の身体の状態はこうだった
- こうなった原因は恐らく〇〇にある
- 身体が戻らない為にも△△という変化を生活に取り入れてみよう
生活に投げ込んだ「変化」は環境と習慣に変化を与えてくれます。
新しい日常を迎える事で、身体は新しい環境に適応するべく変化を見せます。
この身体の「順応・適応」能力を上手に扱う事で「再発防止」と「健康寿命のレベルアップ」を同時に図るのが当院の目的です。
5.「シンプル・イズ・ベスト」の施術
当院は「シンプル」をモットーにしています。
技術に関してもそうですし院内の内装にしてもそうです。無駄をなるべく省くようにしています。
見てきた限り、極まった施術はシンプルだった
院長は業者時代の経験で「神の手」と呼ばれるレベルの先生と接点が多々ありました。
メディアを賑わす「神の手」ではなく地に足つけた「神の手」と呼ばれる先生です。
その全ての先生に共通していた点は「技術が余りにシンプル」という事でした。
極まった技は外から見ると本当に簡単でアッサリしており、全く無駄がないのです。
でも見ていて飽きない、とても美しい動きでした。
今の時代は「〇〇テクニック!」といった形で様々なテクニックが生まれては消えていますが、「神の手」を持つ先生達はただ「人間の仕組み」を掘り下げ続け、そこにほんの少しの「極まった基礎テクニック」を添えているような形だったのです。
- 極まった技術はシンプル
- 極まった技術は極まった基礎の集合体
- 掘り下げられた医学的知識
ただただ、愚直に掘り下げた先にある極まった施術。院長は未だに忘れる事ができません。
それぞれの神の手は全く違う場所で日々の臨床に臨み、結果的には同じ頂に辿り着いたという訳です。
そんな先達に追いつく為に、院長もまた「基礎の研鑽」「基礎医学の掘り下げ」という基本を徹底する形で施術は非常にシンプルな形を取っています。
施術はシンプルである程に良いと思う
これは最近やっと感じる事ができた事なのですが、施術は基本的に「シンプル」かつ「最小限」が理想だと思います。
人間の身体は常に「ホメオスタシス」が働いており、余程の慢性化を迎えていない限りは「本来のセットポイント」に戻ろうとしています。
「戻りたくても戻れない」という状況にある訳です。
そんな時に我々手技療法家ができる事は「戻ろうとする身体を邪魔している要素を取り除く」という事です。
- ほんの少し方向性をつけてあげる。
- ほんの少しだけ関節を開いてあげる。
その「ほんの少し」をきっかけにして身体は戻っていきます。
SOTやブロック調整等は正にその例でしょう。きっかけを提供する事で身体の戻りを誘導してあげる。
そういった「きっかけ」だけではどうにもならない場合は「スラスト矯正」による強制介入が必要になります。
これは「副作用の無い薬」だと院長は思っています。
身体を強制的に元に戻す。即効性を求めるなら間違いなくこちらです。
ただ、どちらの方法を取るにしても「最小限」の施術とテクニックで十分だと思います。
身体が求めていない事まで押し売りするのは良い事なのだろうかと。
当院は「身体の可能性」を信じて「最小限・シンプル」な施術で最大限の効果を追い求めています。
6.「シンプル・イズ・ベスト」の内装
なるべく開放的な院にしたい
当院は壁の掲示物が本当に少ないです。
待合スペースにも施術室にも基本的には掲示物がありません。
一般的には神経解剖図や筋肉の解剖図などがあると思いますがそれもありません。
理由は「圧迫感を取り除きたいから」です。
ともすれば殺風景とも受け取られてしまいますが、そこはラジオとトークと施術でカバーする様に努力しています。
今の時代は情報が余りに多過ぎます。
スマホやタブレットなどの携帯端末だけでなく、町を歩いていても看板や掲示物などとにかく「知って下さい・買ってください」の広告情報が氾濫しています。
余りにドップリ浸かり過ぎて感覚が麻痺していますが、あれは脳には相当疲労が溜まります。
見ているだけで、読んでいるだけでも疲れていくのです。
ですので、せめて当院にいる間だけでも「シンプルな思考」になって頂きたい。
「見ない・考えない時間」を提供できる場所にしたいと考えて院内の内装は「なるべく情報を減らす」方向性で整えています。
収納などが異常に少ないのもそれが理由です。