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ボール

筋力調整の名脇役

ちょっとした筋力検査、筋力調整で大活躍するのがこのボールです。主に膝で挟んでもらう事で活用します。最近の人はとにかく「股を開く」方向にばかり足を使っているせいか、ボールを挟みながら何かをするという事ができません。

ボールを股に挟んだ時点で足が一杯一杯になってしまうのです。

ボールを膝・股で挟む行為は主に「内転筋」を使う運動となりますが、自身の内転筋の状態を確認する上でとても役立つ名脇役と言えるでしょう。

ボールを挟んだだけで変わる運動能力

当院でこのボールを使う時には、以下のような目的を設定しています。

  • 内転筋をしっかり使ってもらう
  • 腹部から続くキネティックチェーンを理解してもらうきっかけにする
  • 自分の想像上の運動能力と現実の運動能力のギャップを自覚してもらうきっかけに

例えば普通に腹筋運動をしてもらう場合と膝でボールを挟み込んだ状態でしてもらう腹筋運動。一見するとボールを挟んだだけなのですが、実際にしてみると全く違う身体の使い方になっている事を実感できると思います。

ほんの少しの変化を入れると「筋肉の動員量が全く変わる」という小さな気付きを得てもらう上でとても効果的です。

患者様は「人間の身体がこんなことで変わるなんて!」と驚かれますが「これが人間の身体なんだ」と認識を新たにしてしまえば症状の改善が一気に早まります。

工夫次第で何にでも化ける道具

ボールは使い方一つで何にでも変われます。筋肉を積極的に使うきっかけにする、代償反応を意図的に起こすきっかけにする、意識を持っていく為のマーカーとして扱うなど。

「道具」は使い方一つで色んな性格を持たせることができます。そして何より経済的です。当院ではまだまだボールが活躍してくれるでしょう。

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