梨状筋症候群はO脚に多い
梨状筋症候群は股関節が「外旋(外開き)」になる事で緊張します。
「外旋6筋」のと呼ばれる筋肉の1つです。
股関節が外開きするという事は「ガニ股」という事です。そしてガニ股とは「O脚」の状態だという事です。
つまり梨状筋症候群は「O脚」を持っている人に起こりやすく、更には日本人は特にO脚が多い人種であるという事です。
早い話が「日本人は梨状筋症候群になりやすい」という事です。
「O脚」改善で改善する事も多い
梨状筋症候群は余り強い症状を訴える人が少ない印象です。
症状を訴える部位も太腿の裏側(ハムストリングス)というより脛の外側に沿ってピリピリしたり、ボワーンとしたりといった訴えが多いです。
ですので、梨状筋症候群の改善を目的にした来院よりも「O脚改善」を目的にした来院の方が多く、またO脚の改善と共に「足のピリピリ感がなくなった」と喜ばれるケースが多いです。
そもそも梨状筋症候群という自覚も無いケースも
来院時の検査では梨状筋が非常に張っている。圧迫を強めると神経痛の様な症状が再現される。
でも患者様自身の生活の中では特に気にならない。
そんなケースが非常に多いです。ただこの場合は診断を受けていない事が殆どですので「梨状筋症候群」なのかどうかも不明な状態が多いですが。。。
兆候としては出ているという事は多いのも特徴です。
「疲れがたまると出てくるのよね~」と説明をされる患者様も多いです。
梨状筋症候群の改善法は股関節調整とセット
梨状筋は単独でどうこうする筋肉ではありません。
あくまで股関節の外旋6筋として股関節を支える筋肉群の一つです。
その為、梨状筋だけを調整したところで症状は再び戻ってくる可能性が非常に高いです。
梨状筋が緊張する場合は外旋6筋全体で何か異常が起こっているという事です。ですので梨状筋も含めて外旋6筋全体の調整を行わなくてはいけません。
それはつまり「股関節の調整」という事です。
そうなのです。梨状筋症候群の改善方法とは「股関節の調整」に他ならないのです。
股関節の調整はそのまま「O脚」の調整につながる。
梨状筋症候群の調整は股関節の調整に繋がります。
そして股関節の調整は膝関節や足首の調整と絡めると「O脚」の調整に繋がります。
つまり梨状筋症候群の調整は広義では「O脚の調整」に繋がっているのです。
O脚も梨状筋症候群も結局は「股関節」の異常から派生した症状・疾患だと言えるでしょう。
「O脚」「股関節」「梨状筋症候群」は繋がりあっている
- O脚の調整
- 股関節の調整
- 梨状筋症候群の調整
これらはお互いが繋がりあっていますので同時に改善を図る事が可能です。
梨状筋症候群に悩む方の多くはO脚を持っています。そしてその状態の股関節は将来の「変形性股関節症」の可能性を内包しています。
それらの疾病リスクを避ける為にも「梨状筋症候群を」「O脚を」といった細かい捉え方ではなく「下肢のバランスを調整する」という大きな目的意識で取り組むと良いでしょう。
結果的に「O脚」「梨状筋症候群」の改善を促せて、更には「変形性股関節症」の予防にも繋がります。