神経痛と痺れは区別した方が判断しやすい。
私がヘルニアを患っていた頃に整形外科でこう説明を受けました。
- 痛み:組織の損傷による炎症痛
- 痺れ:神経圧迫による神経痛
確かに痛みの区分としてはわかりやすいのですが、この認識だと大雑把すぎて臨床上とても困る事が増えてきました。
- 痛み・痺れ:組織の損傷・栄養不足による痛み
- 神経痛:神経圧迫による神経痛(※血流障害の度合いで起こるものな気もする)
当院では上記の様に区別をしています。自覚症状の区別としては以下の通りです。
痛みと痺れは「広範囲」「身体の表面に近い」そして漠然とした痛みや違和感
痛みと痺れは症状が漠然的です。
- 広範囲
- 境界線が定かではない
- ジンジン、ピリピリ、ボワァと曖昧
- 症状は強くはなく出ると暫く続く
- 例えるなら疼いている虫歯の痛み
こういった特徴があるのが「痛み」であり「痺れ」となります。
虫歯が疼いている時、歯茎周辺までズキズキと痛みと熱感が走ると思いますがあの感覚です。
神経痛はビーン!!という「限定的」「身体の深い内側」で強烈な独特の感覚。
一方の神経痛は非常にわかりやすいです。
- 極めて限定的
- 境界線がかなり明確
- ビーーーン!ピーーーン!という攣ったような、響く様な痛み
- 症状は極めて強い
- 特定条件を満たすと突然出るが、条件を満たさないと瞬時に消える
- 例えるなら「虫歯を削っている時の痛み」
症状が出る時は瞬間的に強烈、でも症状が消えるのも一瞬。これが神経痛最大の特徴です。
虫歯をドリルで削っているとき、突然何とも言えない痛みの様な雷が歯の奥に走ると思います。あれが神経痛です。
当院のHPをご覧になっている方の多くは「痺れ」に該当するでしょう
当院のHPをご覧になっている患者様の多くはおそらく「痺れ」に該当していると思います。神経痛に該当している患者様の場合はまず「整形外科」にて身体の状態を確認してもらってください。
神経レベルの症状が起こっている場合、身体の詳しい情報は必須項目です。医師の診断よりもむしろ画像診断用の検査画像(レントゲン、MRI)の方が重要です。
そこで見つかる何かが直接の原因とは限りませんが、そういった「物理的な変化」が起こるくらいの負担が身体に掛かっているという事実がわかります。
そういった情報は施術においてとても重要な羅針盤となります。
病院が余り好きではない、という患者様であってもやはり画像検査だけは受けるべきです。
その後の選択で病院ではなく手技療法を選ぶのは一つの選択肢だと思います。私自身はそうしました。