急いては事を仕損じるのがギックリ腰
ギックリ腰は無理に治そうとすると逆効果です。
「今日発症したけど明日には復活しよう!」なんて夢物語だと思ってください。
慢性腰痛と違い、筋肉に損傷が生じているケースが殆どですので動かせば動かすほどにむしろダメージが蓄積して更に大爆発を呼び起こすリスクを招き入れると覚えておいてください。
院長はそれで椎間板ヘルニアを呼び込んでしまいました。
ギックリ腰はとにかく安静が一番です。
施術を通して痛みは消せても損傷は消せない。
ギックリ腰は組織の損傷が起こっているケースが殆どです。ですので症状が改善したとしてもその損傷は依然として身体の中に残っています。
組織が1日で回復するなんてそんな都合の良い出来事は起こりません。
最低でも3日間は安静にするべきです。身体の回復をゆっくり待ってあげましょう。
ここで多いのは
- 痛み止めを飲んで治ったと勘違いして動き回る
- 施術で動けるようになったので治ったと思って無理をする
この先に待っているのは「ヘルニア・狭窄症」本線への連絡です。自分が気付かない間に路線が連絡していたケース何て山ほどあります。
ケガをした身体は子供でもない限りは1日では治りません。20代、30代以降は慌てず焦らず身体の回復を待ちましょう。
急がば回れです。
無理に戻ろうとするより「今の状態でもできる事」に目を向けよう
ギックリ腰になった患者様は一刻も早く元の場所へ帰ろうと急ぎます。
そしてその結果、状態を更に悪化させたり慢性化させたりしてしまいます。その典型的なパターンが「ギックリ腰の癖」です。
ギックリ腰を起こしたという事は腰はかなりのダメージを蓄積していたという事です。それはすぐには完治しません。
完治していない身体で元の環境に戻ると事態は更に悪化します。
ギックリ腰を起こした環境に「当時より弱った身体」で戻る訳ですから。
そんな無茶をするよりも「今の状態で無理のない方法」を考えて徐々に合流するようにしましょう。
いきなり完全復活は無茶です。
高速道路の合流車線のようにジワジワ合流しよう
ギックリ腰を起こした後の日常への合流は高速道路の合流車線が良い見本となります。
いきなり本線に入るのではなく、ある程度スピードを確保した上でじわりじわりと合流していく流れです。
周囲のリズムを崩さないようにゆっくりと流れに戻りましょう。