痛みに拘り過ぎると結局損をしてしまう。
整体やカイロプラクティック院を「痛み」を取る場所、という位置づけで考えている患者様は多いです。
実際、「あなたの痛みを取ります!」という謳い文句で宣伝をしている院の方が圧倒的に多いのも事実。
その方が「する事」と「される事」が分かりやすいんですよね。
ただ、痛みに拘り過ぎると「限定的な施術」を患者側が求める形になってしまい、結果的に損をするのは患者様という状況になってしまいます。
専門家が患者側の希望に沿う、というより乗っかる形になるのです。
- 患者様:「肩が痛いから肩を何とかしてくれ」
- 施術者:「肩の痛み(だけ)取りましょうね」
一見すると患者様の希望通りの施術を行い、望む結果を渡す形になるのですが、多くの場合で施術する側は肩以外の異常個所も理解しています。
そして「肩だけしても症状は戻る」という事も経験上わかっています。
肩だけバランスを戻しても、全体のバランスが崩れている時点で再び元の状態に戻ろうとするからです。
でも、患者様はそれを求めていないからしない。
これは決して間違った事ではなく、至極まっとうな選択だと思います。
でも、元患者の立場で言うならば「患者様は全身の連動を知らないだけ」なのです。
- 肩の痛みは肩だけのもの
- 腰の痛みは腰だけのもの
- 股関節の痛みは股関節だけのもの
それが当たり前だと思っているのが一般の患者様です。僕も昔はそうでした。
相手が知らないし、相手が求めてないからそこまでする必要は無い。と考えるのは施術者として当然だと思うのですが、当院は「元患者」としてそれとは違う選択をしています。
「痛いところだけを施術する」では「痛み止めの薬」と同じだからです。
「痛み」に拘るけど、執着はしないスタンス
当院は「患者様の自覚症状」に拘ります。
- 痛い
- 動きが悪い
- 何だか重くてだるい
などの症状を改善させる事に拘りますが、決して「0」にする事に執着する事はありません。
当院の目的はあくまで「全身の重心バランスを整える」という事であり、重心バランスの正常化を通して
- 「痛み」
- 「だるさ」
- 「動きの悪さ」
を改善していく事です。
「痛みを取る施術」というより「痛みが無くなる重心バランスに回復させる施術」となります。
「そんなことで痛みが改善される訳がない」
という患者様も多いのですが、それが「改善される」のです。不思議なもので私達人間の身体はそういう風にできています。
当院は「痛みを取ることに拘る」院ですが、決して「執着しない」院でもあります。
あくまで施術を通しての目的は
- 崩れた重心バランスを取り戻すこと
- 「できなくて困っている事」を「できるように戻す」事。
これが俊カイロプラクティック院です。
自分の痛みや症状は「身体を学ぶ」きっかけになる。
当院は「痛み」に悩む患者様が来院されます。
もっと本質的な表現をするなら
「痛みや関節の可動制限によって生活に支障をきたしている患者様」
が主に来院される院です。
- 「前の様な生活に戻りたいから来る」
- 「前の様な生活を取り戻したいから来る」
その希望に寄り添う事が当院の使命だと考えていますが、やはり院での施術だけでは限界があります。
ありふれた表現になりますが、「日常生活」の中に原因が詰まっているからです。
幾ら院で「身体の歪み」にリセットをかけても、そもそもの原因の中に飛び込めば同じ事の繰り返しになります。だからこそ、院に来る度に小さな変化を日常に加えていって欲しいのです。
院での施術を通して身体を学び、身体が喜ぶことを日常に溶け込ませ、身体が辛い事を日常から遠ざけていく。
大きな取り組みをする必要はありません。小さな変化を積み重ねていくだけです。
当院を選んだ患者様は、誰もが辛い症状を抱え、その解決策を探して当院に来られた方です。
是非とも身体を元に戻すだけでなく、より良い身体へと前に進める「きっかけ・学び」の場として当院を活用して下さい。
結局はそれが一番得をする院の使い方だと思います。