日常生活の変化こそが最高の薬
日本では「薬万能説」に近いものがまかり通っていますが、実際はそうでもありません。薬は身体の化学反応に強制介入するものであり、不自然なものです。私は根本的な解決とは「自然の流れに沿ったもの」であるべきだと考えます。
自然な流れで身体を根本的に整える方法とは何か。それは日常に小さな変化を投げ込む事です。身体はそれで変化のきっかけを得る事ができます。
日常に小さな「変化」を投げ込む事
変化を投げ込むとは「昨日までの生活に少し変化をつける」という事です。
- 「エスカレーター」から「階段」へ
- 「車」から「自転車」へ。
- 「車で送迎」から「お迎えは歩き」へ
こういった「小さな変化」を生活に溶け込ませることで「昨日とは違う今日」を作り出します。そして新しい日常に身体を適応させていくのです。
取り組みやすい変化は「歩く」こと
日常生活の中で最も手軽で最も効果的なのは
「歩く」
になります。但し「正しく歩く事」これが鉄則です。正しく歩けていない場合は効果が激減します。
「歩く」事がもたらす健康効果は計り知れません。
血圧関係はこれで解決する事が多い。
歩行・ウォーキングという「生活の変化」はとても嬉しい効果が目白押しです。
- カロリー消費量が増える
- 筋肉量が増える
- 全身の血流が改善される
- 血圧が安定する=血管が柔らかくなる(動脈硬化の予防)
- 神経が促通される
思いついたものを軽く挙げましたが、これだけのメリットがあります。取り組まない方が損です。
「続ける事」だけが必要となる
生活に組み込む変化は難しいものは何もありません、誰でも簡単に取り組めて結果はしっかりと出てきます。但し「継続する事」だけは必須です。それ以外には特にいりません。
- 「最初に頑張り過ぎる」
- 「力尽きて続かない」
これだけは避けましょう。「頑張り過ぎて力尽きる」が本当に多いです。
取り組みによって身体に変化が起こるのは2~3週間後です。その変化が感覚として掴めるようになるのは4週間目あたりになります。今日取り組んで明日変化は出ませんし、来週に変化が出る事もありません。「薬ではない」のです。
1~2週間で「変化が出ない」と嘆くのは避けましょう。変化が出ていないのではなく「求めている変化と出ている変化が一致していない」だけです。
身体は確実に変化を起こし始めていますのでご安心下さい。
「小さな変化」は変化の波がとても緩やか、そして長期的に現れます
日常生活に溶け込ませる「小さな変化」は日常生活に余り大きな負担を掛けません。その分だけ継続性も高いです。何せ楽なので。
ただし、その代償として「変化の波が緩やかになる」という点があります。
個人的には「急激な変化」よりも「緩やかな変化」の方が健康的だと思うのですが、今の時代は「糖質ダイエット」の様に急激な変化を求める傾向にあります。
急激な生活の変化は心身共に負担が大きいですので余りお勧めしていません。人間の身体は与えられた環境に適応できますが、基本的に「徐々に順応・変化していく」性質です。
急ぎ過ぎると結果は手にしても身体にはダメージが残ってしまう場合が多々ありますのでご注意下さい。
「止める」と「戻る」
これは生物の基本です。
- 目標数値を達成したから止める
- 目的のイベントが終わったから止める
- 飽きたから止める
このパターンに陥ってしまう人が多いですが、そうなると身体は「元の生活」を基準にして「元の身体」へと戻っていきます。それが与えられた環境に対する「適応能力」というものです。