参考書籍
大前提
- この大前提の概念が学者さんによって大きく異なっている。つまり「言葉」の定義がまだ定まっていないといえるのかも。
- 「自分の身体のことを自分は何も知らない」
- 病とは何か
- 免疫とは何か
- 抗原とは何か?
- 自分ではない存在
- HLAが異なる存在。
- 自分ではない存在
- 抗体
- 自分ではない存在を排除する役割を持ったタンパク質。
○破傷風のエピソード
- 馬の血清を利用していた。
- 破傷風に対しては機能したが、馬の血液という抗原による合併症が多発した。
- 腎臓炎、心内膜炎、血管炎など。
- 臓器移植も同様の問題がある。合併症リスク。
○アレルギーの話
- 自分以外のモノが入ってきた時に、初めてそこからスタートするのが免疫。 P21一部改訂
- 抗体とは「γグロブリン」
- グロブリン・アルブミンとは単純タンパクの総称である。
- 単純タンパクとは他の化合物を生成しないタンパク質。
- グロブリン・アルブミンとは単純タンパクの総称である。
- アレルギーを引き起こす抗体は「IgE」である。
- IgEはIgGの0.0001%の微量でもショック状態を起こす。
- 一般の抗体は「IgM」「IgG」である。
○B細胞とT細胞
- B細胞とは「Bone marrow」つまり骨髄から生まれる免疫細胞(リンパ球)
- 免疫反応に胸腺は必須である。
- 胸腺を摘出すると、白血病の罹患率はほぼ0になる。
- 一方で免疫低下、感染症への抵抗力の著しい低下がみられる。
- 胸腺のT細胞(リンパ球)はB細胞をサポートする。
- キラーT細胞 (抗原排除)
- ヘルパーT細胞 (B細胞のサポート)
- サプレッサーT細胞 (抑制細胞)
- 胸腺のT細胞(リンパ球)はB細胞をサポートする。
- T細胞はHLAの感染、変化に反応する。
- 抗原の侵入自体には無反応で、それはマクロファージが対応する。
- 抗原が感染・増殖し、HLAと結びついた時点で「HLAの変化」に反応する。
- 認識は「変化を強制されたHLAを持つ細胞」だが、排除対象は「強制変化させられたHLA」の部分。残りの抗原部分はB細胞によって作成された「抗体」が対応して排除する。
○細菌の余談
- 虫歯のミュータンス菌は歯に定着するにはスクロースが必要となる。
- 更にはプラークという栄養源も必要となる。
○風邪と免疫。
- 風邪の引き始めにでる「喉のイガイガ」はインターフェロンの分泌が原因。
- インターフェロンとはサイトカインの一種である。
- 感染したウィルスの増殖を止めようとする。
- 感染細胞内で分泌されだしたインターフェロンに粘膜細胞が反応した炎症反応。
- 異物の確認から最初に動き出すマクロファージはインターロイキン1(IL-1)を分泌
- インターロイキン(IL-1)は急性期反応を引き起こす
- 急性期反応とは感染,外科的損傷,火傷その他が原因で2〜3日程度の期間に起こる特徴的な体の応答。
- T細胞が活性化される。
- T細胞の本格的な活動には2~3日かかる。
- 活性・増殖したT細胞は幹部へ向かう。
- サイトカイン・ヒスタミンが分泌される。
- 「くしゃみ」や「だるさ」等の諸症状が出る。
- サイトカイン・ヒスタミンが分泌される。
- インターロイキン(IL-1)は急性期反応を引き起こす
- IgM→IgGへ切り替わると恒常性確保が加速する。
- IgMは初期のグロブリンで非常に弱い。
- IgGは後期のグロブリンで非常に強い。
- 免疫は「バランス」「恒常性」が肝
- 常在菌と免疫のバランスが成り立っているところに「ウィルス」がやってくる。
- ウィルスが常在菌の援軍となり、通常運転の免疫が劣勢になる。→免疫の壁に穴があく。
- 免疫は新鋭のウィルスを優先する。
- 空いた穴に常在菌が入り込み増殖を開始する。→感染が成立する。
○免疫の自己認識について
- MHC:組織適合抗原
- HLA:ヒト白血球抗原
- 6種類あり、父と母からそれぞれ引き継ぐ。
- つまり1個体に12種類ある。
○細胞のアポトーシスについて
- アポトーシスとは
- 個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死(狭義にはその中の、カスパーゼに依存する型)のこと。 【wikipedeiaより】
- T細胞の90%がアポトーシスにより崩壊する。
- 理由1:MHCを抗原として認識してしまう
- 自己を攻撃対象にする。
- 理由2:化学反応を起こさない細胞ができた。
- 何もしないので、存在理由のない細胞。
- 理由1:MHCを抗原として認識してしまう
- 神経細胞もT細胞も「余裕をもって分裂」して、より良い個体を選別している。
○免疫寛容
- 慢性的に抗原接触をしていると抗原に対する抗体反応が弱まる。
- これを「免疫寛容」という。
- 免疫寛容が生じる代表的なケース
- 1.生まれた瞬間 or 生まれる前の経験(母体経由か?)
- 2.抗原が極めて微量の場合(ワクチンなど予防接種)
- 3.口から入る場合(消化吸収による不活化?)