4.上肢の脈管
1.上肢の動脈
- 上肢動脈の根幹:鎖骨下動脈
- 右:腕頭動脈から伸びる
- 左:大動脈弓から伸びる
- 鎖骨下動脈→腋窩動脈→上腕動脈へ移行する
- 浅挙・深挙動脈を形成
2.上肢の静脈
- 基本は伴行動脈
- 手背静脈網が手背の皮下に見える
3.上肢のリンパ
- 静脈に沿って上肢抹消から腋窩へ向けて流れる
- 胸壁リンパも腋窩へ
- 腋窩は上肢と胸壁のリンパの集合場所
- 多数のリンパ節の集合場
5.上肢の神経
- 神経叢→神経の草むら
- 腕神経叢→斜角筋隙→肋鎖間隙→腋窩を通る
1.腕神経叢の構成
- C5-T1の神経根が上肢帯の筋肉を支配する。
2.上肢前面の神経走行(筋皮神経・正中神経・尺骨神経など)
1.筋皮神経
2.正中神経
3.尺骨神経
3.上肢帯での神経走行(腋窩神経など)
- 肩甲上神経
- 肩甲下神経
- 腋窩神経
- 胸背神経
4.上肢後面の神経走行(橈骨神経など)
○腕神経叢の枝と臨床事項
1.正中神経麻痺
- 手掌の橈骨側半分の感覚麻痺。
- 「サル手」母指~示指が伸びたままで曲がらない
2.尺骨神経麻痺
- 手掌の尺側側半分の麻痺。
- 手背に中手骨が浮き上がり、指は基本伸展、指先だけが曲がる。
- 「ワシ手」
3.橈骨神経麻痺
- 手背橈側側の半分の麻痺
- 上腕~前腕の伸筋がマヒする
- 「下垂手」