【最終更新日:2016/08/19】
解剖学52 【第10章:運動器系】 4.上肢:上肢の運動
2.上肢の運動
1.肩関節の運動
- 上腕骨の運動は上肢帯の運動により運動の範囲が広がる。
- 外転運動
○外転の第一相
- 上腕骨の下垂から水平位(90)までの外転位までの運動
- 棘上筋(0-30)+三角筋(30-90)の組み合わせ運動
- 90以上は肩甲骨の動きが必要となる。
- 肩甲骨の動き無しでは物理的に不可能。
- 肩甲骨の関節窩を上方へ向ける必要がある。
○外転の第二相
- 上腕骨を水平(90)から斜め上方まで外転させる運動
- 肩甲骨の運動が必要となる。
- 胸鎖関節と肩鎖関節の関節運動の和が第二相までの運動となる。
○外転の第三相
- 上腕骨を斜め上方から垂直位まで外転
- 上腕骨の外旋が必要となる。
- 挙上側とは逆の脊柱起立筋が収縮する
2.肘関節の運動
○屈曲
- 上腕筋・上腕二頭筋・腕橈骨筋
- 主力筋:上腕筋
- 協力筋:
○伸展
- 上腕三頭筋、肘筋
- 肘関節の伸展には重力が関わるので余り筋力は要らない
- 肘の伸展というより、肘関節の固定で活躍する。
- 肘筋の役割は小さい
○回内
- 方形回内筋、円回内筋
- 主力筋:方形回内筋(手首側)
- 補助金:円回内筋(肘側)
○回外
- 回外筋、上腕二頭筋
- 主力筋:回外筋?上腕二頭筋?
- 強力なのは上腕二頭筋だが、二頭筋はより強い回外作用の際に底上げで働く補助筋のはず。
- 主力筋は力で劣る回外筋の可能性が高い。
- 書籍の書き方が物凄く曖昧。
- 補助金:恐らく上腕二頭筋
- 上腕二頭筋の強さもあって、回内作用より回外作用の方が強い。
- 二頭筋は橈骨への回外作用が強い。
- 肘が屈曲している場合はより回外作用が強い。
- ※二関節筋は基本的に2ヵ所同時の関節運動は不可能のはず。なので理屈上は肘関節を屈曲しているなら回外作用は不可能だが、、、