4.小脳
- 大脳の後下面に位置する。
- 橋と延髄の背面に被さるように隆起。
- 重さ130g※脳重量の10%程度。
- 大脳からの運動指令を受けて、身体の情報を照合して運動プログラムを組み立て実行する。
- 小脳が障害されると運動調節が狂う。
- まとまった運動ができない:小脳性運動失調
- バランスが取れない:失調歩行など
5.間脳
- 中脳の前に位置する。
- 視床・視床下部からなる。
- 視床下部からは下垂体が垂れ下がる。
- 後上方から松果体が突出。
1.視床
- 大脳皮質に達する全ての求心伝導路の中継点
- 脳に入る感覚神経の中継地点。
- 視床にてニューロン連鎖をして大脳へと向かう。
2.視床下部
- 自律神経の最高中枢
- 体温調整
- 接触中枢
- 性行動
- 情動行動
- 視床の下にある。
- 第三脳室の底をつくる。
- その下に下垂体がぶら下がる。
- 視床下部は上位の組織と組織結合を持っている。
- 大脳皮質
- 大脳辺縁系
- 視床
- 下位は脳幹・脊髄と繊維結合を持つ。
6.大脳
- 脳の重さは全体で1,300g
- 大脳は脳全体の80%を占める
- 大脳表面は灰白質の集まる「大脳皮質」
- 大脳皮質の下には大脳髄核の白質が集まる。
- その更に下には灰白質の塊である「大脳基底核」がある。
- 左右の大脳半球は「脳梁」でつながれる。
1.大脳皮質
- 側頭葉:20%
- 前頭葉:40%
- 頭頂葉:20%
- 後頭葉:20%
1.古皮質と新皮質
- 古皮質:下等な動物にもみられる。
- 新皮質:高等な動物に発達する。
- 古皮質:脳幹の周辺に位置する。
- 扁頭体とともに大脳辺縁系を形成する。
- 本能・情動行動を行う。
- 本能:生命維持の為の摂食・飲水・種族保存の性行動
- 情動:怒り・恐れからの逃避・攻撃など。
- 新皮質:新皮質は大脳皮質の90%を占める。
- 運動や感覚の最高中枢。意識や思考力。
2.運動野
- 中心溝の前面を平行に上下に走る中心前回
- 骨格筋の随意運動を指令する運動中枢。
- 運動野の部位と身体の部分は明確な対応関係がある。
- 右半球:右半身を。左半球は右半身を。
- 手・顔・唇・舌の支配領域は広い面積を占める。
- 表情・手・指が脳の活性化には有効
3.体性感覚野
- 中心溝の後ろで伸びる中心後回
- 皮膚の感覚野、深部感覚の中枢
- 感覚の種類、位置を正確に判断する。
- 上下左右が反対になる。※運動野と同じ。
4.特殊感覚野
- 視覚
- 聴覚
- 味覚
- 嗅覚
5.連合野
- 大脳新皮質の大部分は大脳皮質以外の組織との運動の出力や感覚情報などの入力などのやり取りを行わず、皮質内で連合して処理を行う。
- つまり、皮質内で連合を組む、各○○野の集合体を連合野という。
6.言語野
- 障害で失語症など
- 右脳と左脳の違い
- 左脳は言語領域
- 右脳はアート
- 一般的に脳の話をする場合、ここの話が多い。「右脳は直観」「左脳は論理」といったもの。
2.大脳基底核
- 大脳髄質(白質)の中にある灰白質の塊を「大脳基底核」という。
- 大脳基底核
- レンズ核
- 尾状核
- 前障
- 扁桃体
- 大脳基底核と黒質は「ドーパミン」によって情報伝達を行う。
- パーキンソン病→ドーパミンの合成障害
- ふるえ。こわばり。硬い表情などの筋緊張の異常が起こる。
- 神経伝達の障害
- ふるえ。こわばり。硬い表情などの筋緊張の異常が起こる。
3.大脳の白質
- 大脳髄質は3つの神経線維からなる。
- 1.連合繊維:同一半球の連絡。
- 2.交連繊維:左右の半球間で連絡。
- 3.投射繊維:上下の組織間での連絡。
7.脳室系
- 脈絡叢は複数個所にある。
- 脈絡叢から脳脊髄液が分泌。
8.髄膜
- 脳と脊髄は「硬膜」「クモ膜」「軟膜」の3膜によって守られる。
- 軟膜とクモ膜の間の空間は脳脊髄液で満たされている。
1.硬膜
- 最外層の膠原繊維による膜。内外2葉からなる。
- 頭蓋骨・脊柱管の内面に密着
- 外葉は骨膜に相当する。
2.クモ膜
- 硬膜の内側に接する膜
- 脳の表面を覆う軟膜との間に細い糸状の結合繊維が「クモの巣状」に張り巡る。
- 硬膜とクモ膜の結合はゆるく、リンパ間隙という隙間がある。
- クモ膜/軟膜の間を「クモ膜下腔」とよぶ。くも膜下腔は脳脊髄液で満たされている。
3.軟膜
- 脳・脊髄の表面に密着する膜
- 表面の光沢の原因はこれ。