1.血液の組成と働き
- 血液はPH7.4の弱アルカリ
- 体重の約5~8%
- 全体液の12%
- 液体成分の血漿、その他の細胞成分からなる。
- 血液の55%は血漿
- 40~45%は細胞成分
- ヘマトクリットは45%
- 血液中に含まれる赤血球の割合
0.血液の働き
- 物質の運搬
- 各部位から全身の細胞組織へ運搬する。
- 一方で不要な代謝産物は肺(CO₂)や腎臓へ送り排出する。
- 肺からO2を運搬する。
- 消化管から栄養を運搬する。
- 内分泌腺から分泌されるホルモンを運搬する。
- 内部環境の恒常性を維持
- 身体の防御
- 免疫
- 食作用
- 止血作用
- 血管内の損傷部位で自ら凝固して止血する。
- 血栓となり損傷部位に蓋をする。
- 血管内の損傷部位で自ら凝固して止血する。
1.赤血球
- 核を失った細胞
- 多数のヘモグロビンをお持つ。
- ヘム鉄+グロビン=ヘモグロビン
- 役割は主にO2の運搬
- ヘマトクリットは45%
- 全血液における赤血球の割合
- 主に骨髄で産生される。
- ビタミンB12、葉酸、鉄が大切。
1.ヘモグロビン
- ヘモグロビンの構造と役割
- ヘモグロビンはヘム鉄とグロビンからなる。
- ヘモグロビンはO2と結合する。
- 僅かにCO2の運搬も行う。
- CO2とヘモグロビンも結合する。
- ただし、多くのCO2はH2Oと結合する。
2.新生と寿命
- 赤血球は骨髄で生まれる。
- B12、葉酸、鉄はヘモグロビン、赤血球の産生に大切な栄養素。
3.破壊
- 膜が古くなり、変形性を失うと、脾臓の細胞内皮系で捕捉され破壊される。
- 赤血球が破壊されると、中のヘモグロビンが放出され、ヘム鉄とグロビンへと異化しヘム鉄は鉄を放出→ビリルビンとなる。
- ビリルビンは胆汁成分として肝臓から十二指腸へ排泄される。
- 一方で遊離鉄は再利用される。
4.溶血
赤血球膜が破壊され、内部のヘモグロビンが細胞外へ流出する現象を指す。
5.貧血
- 血液中の赤血球ないし、ヘモグロビンが減少した状態
- ヘモグロビンの量は粘膜、結膜、皮膚、爪にはっきり兆候が出る。
- 酸素不足からの「全身倦怠感」「頻脈」が起こる。