ざっくり言うと
- 慢性腰痛は「脳」に原因あり。
- つまりはストレス。
- 運動などのストレス発散をしよう
○慢性腰痛の原因は「脳」にあり。
「腰痛の95%は原因不明だ」と先月まで色んな番組が取り上げていましたが、
今度は慢性腰痛の原因が判明したそうです。
その原因は「脳」にあり。
○脳内麻薬物質による鎮痛効果
正常な状態であれば、痛みの発生に伴い、脳内では痛み(の信号)に対して「μオピオイド」と呼ばれる「脳内麻薬物質」が出され、痛みの軽減や遮断に動き出します。
これ、決して「痛みの原因を治す仕組み」ではないところがミソです。痛みの感覚を麻痺させるまさに「麻薬物質」です。
で、ストレスを感じている場合はこの「μオピオイド」の分泌が弱まり、今起こっている痛みに対しての鎮静化が図れない。
その為、少しの痛みも敏感に感じるし、長引く痛みが残ってしまう。という事でした。
個人的に疑問に感じたのは、μオピオイドによる鎮痛効果が薄れてしまうのはわかるのですが、腰痛の根本の原因が残っているから、いつまで経っても「痛みの信号」が出ているわけで、それがあるから慢性化したのではないの?という事です。
μオピオイドは「10ある痛みを5にするかどうか」のレベルの話ではないのかなと。
つまりは「痛みの原因」ではなく「脳内での鎮痛効果」が薄れてしまう原因なのではないかと。
麻酔が効いても、痛みと認識されるシグナルは出続けているわけですから。
○腰痛の主な原因
なので、炎症反応と、μオピオイドの機能不全を同列で考えるのは、、、、と思います。
炎症はそれ自体が痛みのシグナルとなって上昇しますが、ストレスやうつは、痛みのシグナルを発生させるものではなく、痛みのシグナルを脳内で沈静化する「脳内麻酔(対処療法)」なのですから。
○ストレスの原因とは何か?
では、慢性腰痛を引き起こすストレスの原因とは何か?
これはもうお馴染みのものですね。
- 家庭の人間関係
- 職場の人間関係
- 仕事の内容
家庭の人間関係でストレス感じるというのは、非常に厄介です。結婚制度が色んな健康問題を引き起こす引き金になりかねない。
今は昔と違って、勤めていたら安心という時代ではありません。
でも、生活はドンドン贅沢に慣れていっています。会社に勤めるパパやママのプレッシャーたるや物凄いものがあります。
そのうち、慢性腰痛も「贅沢病」と言われる時代がくるのかもしれません。
○慢性腰痛に対する対処法
では、慢性腰痛に対してどうすれば良いというのか。
- 運動療法
- 薬物療法
- 認知行動療法
があがりました。
運動療法は「運動をしてストレスを発散しましょう」ということ。
薬物療法は「痛み止めや、抗鬱薬などを使ってコントロールしましょう」という事。
認知行動療法は「自分自身を知って、自分を変えましょう」という事。
結局は、環境要因を変える事は困難なので、「受け流し方を考えましょう」という形が主流です。
これなどは最初の話に戻ると、
「炎症反応は避けられないので、μオピオイドの働きを正常化させて凌ぎましょう」
という事に僕は感じました。
つまりは「慢性腰痛の根本原因と生活が余りに密接過ぎる」という事でしょう。